インタビュー：エッセイスト・上原愛加さん「甘い物と幸せがなくては、生きて行けません（笑）」

--面白い！　どのような使い分けをされているのですか？

上原：生クリームの系の洋菓子は、疲れて癒して欲しい時に効くんですよ。あんこは、これから頑張って作業をしないといけない時ですね。特に、つぶあんが効くんですよ！　自分の中で、カテゴリ分けもできているくらい、甘い物によって復活します。

--熱意を感じます（笑）。

上原：コンビニの小さな甘い物でも満たされますし、小さいのをこまめに食べます。食べたい気持ちを溜めない事がいいですね（笑）。我慢して、一気に爆発してしまうと危険なので、徐々に満たすようにしていますね。

--こまめに“ふんわりまろやか”な幸せを確保しているのですね。

上原：そうなんです。自分が幸せになりたいと思って、「幸せになりたい。どうしたらいいんだろう」とずっと考えてきた先には、やっぱり周りの人の幸せがありますので、私と一緒にいる人が、笑顔になってくれる瞬間と、甘い物を食べる瞬間は同じぐらい大切にしていきたいと思います。

--では、“ふんわりまろやか”に過ごすコツはありますか？

上原：自分自身の事を厳しくし過ぎない事が大事ですね。何かしたいなと思った時に「ダメだ」と禁止してしまう事があれば、他人に迷惑のかかる事でなければ、「いいよ」と言って、自分自身のしたいという小さな欲求を、大事にするのが大切じゃないかなと思います。それを続けいくと、心が自然と“ふんわりまろやか”になるし、周りにとっても自然と居心地のいい存在になってもらえると思います。自分自身に禁止しない事や、ダメと言わない事は、すごく大事なんじゃないかなと思います。

--それが、夢を叶える奇跡に繋がるのですね。

上原：そうですね。特に上を目指したり、夢がある時ほど、今いる場所が大事かなと思うんですね。毎日、自分が当たり前にしている事をちょっと丁寧にしてみるとか、ちょっと周りの人に優しくしたりして、今いる場所を大事にしてみるといいですね。

--そんな大事な事ですが、ついつい忘れてしまいがちですよね。

上原：今いる場所で幸せになる事に一生懸命になっていけば、自然とチャンスや出会いは、いい形で一番いい時に巡ってくるのではないかなという気がしています。どうしても上を目指す事ばかりに気を取られてしまい、ジャンプしようと一生懸命になってしまいがちですが、そうではなくて、周りの人を大事にして、今日会う人に心を込めて接するといいのではないかなと思います。

--どうもありがとうございました！

上原愛加さんプロフィール
エッセイスト。書籍や雑誌の執筆の他に、ラジオ「Saturday Night3.9」(bayfm)で、パーソナリティを務めるなど、幅広く活躍中。様々な世代の女性の共感を呼び、絶大な支持を得ている。

『世界一！愛されて幸福になる魔法のプリンセス レッスン』『いつもどこでも、きみに夢中』『これで、あなたの運命がキマル！史上最強の乙女のバイブル。』（すべて学研パブリッシング）など著書多数。