――中山さんが演じた、主人公の沓子に共感できる部分はありますか?
中山:特にこの部分に、という所は無いですが、沓子の揺れ動く気持ちというのは女性なら誰でも持っている物だと思うんですよね。それをストレートに思い通りに表現しちゃう彼女に憧れています。――沓子の一番の魅力はどこだと思いますか?
中山:見た目や行動とは裏腹で、真の部分はとてもピュアな所ですね。――この作品を機に、本格的に女優業を復帰することは視野にいれていますか?
中山:私の中では、ストップした気持ちも再開した気持ちも無いのですが、作品と色々な出会いをすることは楽しみですので、直感が働けばぜひ挑戦したいですね。――久しぶりに映画に出られて、お子様の反応はいかがですか?
中山:最近は多く仕事しているので「ママもお仕事してるんだ」って言われました(笑)。でも、息子自体は私が何をしているかよく分かっていないようです。――沓子と同じく、中山さんもとても美しく年を重ねられていると思うのですが、秘訣は何ですか?
中山:食べる物とか、運動とか日々の体調管理に気をつけることが一番ですね。野菜を多く摂ること。でも、撮影中はタイで野菜を食べるのは少し恐かったので火を通した物を食べるようにしていました。後はホテルにあるジムでひたすら歩いていました。――日々の小さな積み重ねですね。
中山:努力家ではあると自分で思うんです。でも、目に見えて何かをするわけでは無くて、小さな事をコツコツと続けていく、刺繍とかが好きなタイプなので。――時を重ねていくことで、昔から変化したことはありますか?
中山:色々な物を求めなくなりましたね。結果を期待したりだとか、ああなりたいこうなりたいと思わなくなりました。それがすごく楽ですね。生活の場所を移した時に、一度自分がゼロになった気がしますね。――中山さんのリフレッシュ方法を教えてください。
中山:家に「ただいま」って帰ればそれだけでほっとします。最近は、ちょっと息子には早いかもしれませんが、「星の王子様」を読み聞かせしました。長いので少し疲れてしまったみたいなんですが、私ももう一度改めて読むことが出来て面白かったです。息子も聞きながらすごく一生懸命考えているので、何かを感じているのだと思います。――毎日持ち歩いている物、身につけている物はありますか?
中山:基本的にすごく人見知りで、人と接するのが得意なわけではないのですが、ラベンダーなどをブレンドしたオリジナルの香水を、人と会う前には必ずつけるようにしています。そうすると、人と会うのがすごく楽しみになりました。――最後に映画をこれからご覧になる方にメッセージをお願いします。
中山:女性といっても色んな人がいる分、映画を観ても感想は色々だと思うので。映画を観た後で女性同士、意見をバトルして欲しいですね(笑)。先入観を持たずに、美しい映像と愛の物語を楽しんでいただきたいと思っています。「サヨナライツカ」ストーリー
1975年、灼熱のバンコク。 お金・美貌・愛に不自由なく暮らし、ただ"愛されること"を求め生きてきた沓子は、ある日、バンコクに赴任してきたエリートビジネスマン 豊と出逢う。
たちまち魅かれ合い、熱帯の夜に溺れていくふたり。
体を重ね過ごす日々がふたりの距離を縮め、沓子は人を"愛すること"こそが本当の愛だと気づく。
しかし豊は結婚を目前に控えており、日本に光子という婚約者がいた。
かなわぬ恋とわかっていながら、それでも豊を愛し続けると決める沓子は……。
そしてふたりは25年後のバンコクで、運命の再会をする――。
■関連リンク
・サヨナライツカ - 作品情報
・中山美穂 - タレント情報
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