セイジさんは「ヱヴァ」好きであるとともに、大の日本好き。そのため、自宅の近くにある日本語学校にも通い、日本語を一生懸命勉強している。「英語よりも日本語が得意」と言うのだから、香港では珍しい。

自宅には海洋堂やコトブキヤなどのフィギュアが数多く並び、フィギュア以外の各種グッズも合わせると、その数は500点以上にも及ぶという。「それでも整理して捨てたほうなんですよ」と、もっと多くのグッズを所有していた時期もあったらしい。最近のお気に入りはメディコム・トイが発売した、2万円近くする精巧なアクションフィギュア「碇シンジ」で、その理由を「今まで綾波やアスカばかりがフィギュア化されて不満だった」と熱く語る。価格が高いこともあり、パッケージを開けずに、大切に保管しているそうだ。

フィギュアを買う場所はモンコック(九龍半島中部の繁華街)が中心。それでも手に入らないときは、モンコックのお店に頼んで日本から取り寄せたり、日本からの通信販売やオークションで購入しているという。ちなみに、葛城ミサト役を担当する声優・三石琴乃のサイン色紙は、オークションで競り落としたそうだ。


◎「HKEF」メンバーの「ヱヴァ」との出会い

今回集まった「HKEF」メンバーの多くはまだ10代の若者だが、それぞれが「ヱヴァ」に出会った当時はまだ10歳に満たない子どもで、「最初は意味がわからなかった」「カッコイイ。その程度の印象」だったという。

そんな彼らに、いま、「ヱヴァ」のどこが好きなのかを聞いてみると、「暴走するところ」「90年代の古いイメージ(女の子の髪が長いことなど)」とのこと。また、一般的に香港人が好む「ヱヴァ」のキャラクターについても聞いたところ、「綾波レイ」が最も人気があり、女性ファンの間では「渚カヲル」が圧倒的な人気だと教えてくれた。セイジさん曰く「香港の女性ファンはみんな渚カヲルが好きで、最も好きなエピソードはテレビシリーズ第24話の『最後のシ者』ですね」。


セイジさんは、日本の「ヱヴァ」ファンサイトとの交流や、掲示板への書き込みを通して、積極的に「ヱヴァ」の情報を収集している。もし「SEIJI.S.WONG」というハンドルネームを見かけたら、温かく見守ってあげて欲しい。