――本作は、過激なアクションシーンで男性ファンが喜びそうな内容である反面、“イケメン”が多く出演している点で女性にとっても見所が多いと思います。ヒュー・ジャックマンさんから見て、特に格好良いと感じたキャストはどなたですか?

ヒュー・ジャックマン:そうだね。皆それぞれ格好良いけど、撮影現場に奥さんを連れてきた時はガンビット役のテイラーにキャーキャー騒いでいたよ(笑)。でも彼はハンサムであることももちろんだけど、とても度胸がある役者だね。2人とアクションシーンで急にカットがかかって、僕の服に血がついていたんだ。そうしたら、自分の手にウルヴァリンの長い爪が2本しか無くて、1本はテイラーの手に刺さってしまっていて…。でも、痛がる様子も無く爪を抜いて「さあ、はじめよう!」って。

――それぞれの個性が活かされたキャスティングでしたね。

ヒュー・ジャックマン:ジョン・ライスを演じたウィル・アイ・アム。彼は、Black Eyed Peasとして世界的に人気のミュージシャンであるけど演技の全てが自然で素晴らしいんだ。撮影後発表したアルバムが最高だったので、ショーで会った時にその事を伝えたら、お礼を言われて、「どうして?」と質問したら「撮影の待ち時間が長すぎて、その間にアルバムの曲を全部作れたよ」って言われたよ(笑)。

――兄のビクターとの闘いは凄まじいシーンの連続でしたね。

ヒュー・ジャックマン:リーヴ・シュレイバーは最高の役者だね。スクリーン越しでもあの迫力に圧倒してしまうでしょ? バーで闘うシーンがあるのだけど、あそこは僕自身気に入っているシーンなんだ。

――主人公ウルヴァリンを演じるだけでは無く、本作ではプロデューサーとしてご活躍されていましたね。次回作は日本で撮影するという話も聞こえてきますが、構想を少しだけ聞かせてくれませんか?

ヒュー・ジャックマン:アメリカで映画を作る時、ゴーサインの事を“グリーンランプ”と言うことがあるんだけど、日本での撮影は“薄緑”くらいかな。今回、プロデューサーの仕事をしてみて、映画を撮ることの難しさを勉強できたし、これからも課題は多いと思っています。でも、「X-MEN」には元々日本を舞台にした話があるから、ファンの皆さんはコミックを読んで楽しみにしていて欲しいと思います。いつかその世界を完璧に再現したいと思っているからね。

「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」ストーリー

 幼少時代に驚異的な能力が覚醒以来人としての幸せを捨て、幾多の戦争の中に身を投じて生きてきたがローガン(ヒュー・ジャックマン)。ケイラという女性と出会い、初めて人間として生きる喜びを知る。だが、ある日突然彼女は殺されてしまう。深い絆で結ばれていたはずのローガンの兄ビクターの手によって…。兄を倒すため謎の巨大組織と取引したローガンは、最強の戦士となるべく、超金属アダマンチウムを全身の骨に移植する改造手術をうけ、<ウルヴァリン>という名の人間兵器に生まれ変わる。獣のような闘争本能と人間としての心の間で葛藤するローガンと、野獣と化した兄ビクターとの複雑な関係。巨大秘密組織が仕掛けた恐るべき陰謀と、ウルヴァリンの記憶を失わせた絶望的裏切り。最も過激なヒーローの誕生と、復讐の物語が初めて明かされる!

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO - 作品情報

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