――この映画は終始ニューヨークの地下鉄を舞台に描かれていますが、東京もすごく地下鉄が発展している都市ですよね。お2人がよく利用する路線は何ですか?

前島:千代田線です。自宅の最寄り駅が千代田線の駅なので、地下鉄での移動が多いです。地下鉄は走っている本数も多くて本当に便利ですよね。

星乃:私は新幹線か路面電車っていう両極端が好きなんですけど、今までこんなに地下鉄がフューチャーされた映画を観たことが無かったので、これを機にちょっと海外の地下鉄も色々調べてみたいなと思いました。ニューヨークの地下鉄はさほど奥深くに作られていないのがすごいですね。日本だと地下3階とか4階に匹敵する深さなので。映画を見ていると地下鉄と言いながら地上に出ている区間も長いようなので、そこも違いですね。

――地下鉄は細やかな安全対策がされていますが、もし自分が乗っている車両がハイジャックされてしまったとしたら、どのような行動をとると思いますか?

星乃:向こうが銃を持っているじゃないですか。なので、やっぱり頭脳で頑張ると思います。犯人も知的ですよね。電車の前に飛び出すのも、速度を熟知しているから出来ることだし、昔の駅の脱出口とかも全部調べてあるのもすごい。あと、自動運転に切り替える際に使った道具がめちゃくちゃ気になってます。

前島:映画の中の2人は頭脳戦を繰り広げていますけど、冷静な判断ができるタイプではないので、体を動かして何かすると思いますね。思い立ったら即行動! という感じで。

――行動派なんですね。日頃から自分の身を守る為に心がけている事はありますか?

前島:普段は、夜道を歩く時に携帯で話しているフリをしたりとか。でも、実際はあまり注意しながら歩いていないので、よく電柱とかにもぶつかるし…。気をつけないといけませんね(笑)。

――星乃さんは鉄道タレントとして活躍されていますが、どのようなきっかけで電車を好きになったのですか?

星乃:おじいちゃんも、ひいおじいちゃんも電車関係の仕事をしていたので、小さい頃から電車のおもちゃしかなかったんですよ(笑)。それで電車が大好きになって、九州の実家に帰るのにも新幹線を使ったり。

――飛行機ではなくて?

星乃:小さい頃に飛行機が苦手で、どうしても新幹線がいいって言い張って。でも両親は長時間、新幹線に乗るのが苦痛みたいで、東京駅で私一人を新幹線に乗せて、博多で迎えてくれたんです。その頃はまだ九州まで7時間くらいかかっていたのですが、子供1人で乗っていました。そうしたら、車掌さんとかもすごく優しく親切にしてくれるし、ゆっくりとお茶を飲んでくつろぐのも楽しくて、そこから新幹線が大好きになりました。

――そんな普段は安全な電車、特に生活に密着した地下鉄が突然、犯罪発生現場になるという、日常と恐怖のギャップがこの映画の見所ですよね。

前島:そうですよね。私が地下鉄で思い出すのは、千代田線で起こった地下鉄サリン事件なのですが、その後私が千代田線を使うことになった時に「何年か前にここで事件が起こったのだな」と色々考えてしまうことはありますね。本当に恐ろしい事件だと思います。
No.056/123少女がパソコンを見ると、そこには人質となった彼の姿が