7月11日(土・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターでは、UFCナンバーシリーズ記念すべき100回目の大会=UFC100が開催。UFCジャパン、ジ・アルティメットファイター(TUF)フィナーレ、UFCファイトナイトを加えれば通算133度目となる同大会、そのラインナップはメイン級カードのオンパレードとなった。

メインイベントで行われたヘビー級世界王者対決ブロック・レスナー×フランク・ミアの一戦は、序盤からレスナーが圧力でミアを制し、下からミアが関節技を狙っても、冷静に遮断。2Rには、ハーフガードから腹這いになったミアの顔面と頭部にパンチを打ち分けると、動きの止まったミアをみてレフェリーが試合をストップした。

また、セミファイナルではUFC世界ウェルター級選手権試合が行われ、王者ジョルジュ・サンピエール(GSP)に最強の挑戦者チアゴ・アウベスが挑んだ。だが、試合は大方の予想に反し、GSPが完璧なゲームコントロールでアウベスの持ち味を完封。GSPの一方的な判定勝利となった一戦は、何度もテイクダウンを決めたGSPが、リズムを欠くアウベスからスタミナと精神力を削りに削り、一度も勝機を与えることなく試合を終わらせた。

試合後、ミドル級転向を訊かれたGSPは、「前から言っているように、僕はもうチャンピオンだからチャンピオンになる戦いはしない。185パウンドで戦うには、体を大きくする必要がある」と語るにとどめ、オクタゴンを降りた。

さらに、今大会では秋山成勲がUFCデビュー。PPVオープニングマッチに登場した秋山は、ミドル級の古豪アラン・ベルチャーと対戦、お馴染みとなったサラ・ブライトマン『TIME TO SAY GOODBYE』で入場すると花道ではセコンドを務める宇野薫らと正座して一礼した。

試合では、序盤から軽快に左ハイを蹴っていったが、ベルチャーのインローが急所に入り悶絶、また、左フックでダウンするなど苦しい立ち上がりとなった。それでも、2Rにはテイクダウンを奪って上からパウンド、ヒジを落とすと、スタンドでもベルチャーの蹴り足をキャッチしての右ストレートで勢いもろとも倒していった秋山。3Rになると、ベルチャーから受けたローのダメージに加え、明らかな疲労感をうかがわせたが、要所で打撃&テイクダウンを見せ、最後は2-1のスプリット判定で勝利。合格点となるUFCデビュー戦を飾った。

その他にも、TUFシーズン9のコーチ対決となったダン・ヘンダーソン×マイケル・ビスピンの一戦は、ダン・ヘンが強烈な右フックでビスピンを完全KO。アンダーカードでは、“大ベテラン”マーク・コールマンがステファン・ボナーから殊勲の判定勝ちを奪っている。

■UFC100プレビュー
ヘビー級王座統一戦はスタミナ勝負?
GSP×ピッチブル、“神の階級”その頂点に立つのは?
秋山成勲デビュー戦の相手はリトマス試験紙

<UFC100 全試合結果>
第10試合 UFC世界ヘビー級王座統一戦/5分5R[王者]
○ブロック・レスナー
(米国)2R1分48秒
TKO
詳細はコチラ[暫定王者]
フランク・ミア×
(米国)第9試合 UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R[王者]
○ジョルジュ・サンピエール
(カナダ)5R終了
判定
詳細はコチラ[挑戦者]
チアゴ・アウベス×
(ブラジル)第8試合 ミドル級/5分3R○ダン・ヘンダーソン
(米国)2R3分20秒
TKO
詳細はコチラマイケル・ビスピン×
(米国)第7試合 ミドル級/5分3R○秋山成勲
(日本)3R終了
判定
詳細はコチラアラン・ベルチャー×
(米国)スウィングバウト ウェルター級/5分3R○ジョン・フィッチ
(米国)3R終了
判定
詳細はコチラパウロ・チアゴ×
(ブラジル)第6試合 ライトヘビー級/5分3R○マーク・コールマン
(米国)3R終了
判定
詳細はコチラステファン・ボナー×
(米国)第5試合 ライト級/5分3R×マック・ダンジグ
(米国)Def.3R終了
判定
詳細はコチラジム・ミラー○
(米国)第4試合 ライトヘビー級/5分3R○ジョン・ジョーンズ
(米国)2R2分43秒
ダースチョーク
詳細はコチラジェイク・オブライエン×
(米国)第3試合 ウェルター級/5分3R○キム・ドンヒョン
(韓国)3R終了
判定
詳細はコチラTJ・グラント×
(カナダ)第2試合 ミドル級/5分3R×CB・ダラウェー
(米国)1R55秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラトム・ローラー○
(米国)第1試合 ライト級/5分3R×マット・グレイス
(米国)1R2分36秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラシャノン・グジェルティ○
(米国)