イランはイスラム教の最高指導者が最高権力を持つ、イスラム共和制の国です。

女性の社会進出が中東では進んでいる国ですが、やはりイスラムの戒律は厳しく、特に女性は上の写真のように、チャドルと呼ばれる他人に肌をさらさない恰好をしなくてはいけません。

しかし、イスラム共和制となったのは1979年のイラン・イスラーム革命のとき。それ以前の70年代は欧米の影響著しく、ミニスカートの女性までいるなど、およそ今のイランからは信じられないファッションをしていたようです。

当時の写真をご覧ください。

現在のイラン

こちらは今時のイラン。やはりファッションに敏感な女性、かつての黒一色に比べると明るいカラフルなものを着るようになっているそうです。



政治体制はイスラム教ですが、国民はそれほど宗教心は濃くないため、ジーパンをはいたり金髪にしたりなど、近年女性の格好は派手になる一方だったそうです。

しかしそれを見かねた当局や警察が、この1、2年ほど取り締まりを強化し、国民感情との対立が起きているとのことです。もっとも緩くなったとは言っても、ちゃんと隠れるところは隠れていますね。


70年代のイラン

パレードの様子。普通にミニスカートをはいています。


若者たちの写真。ここがイスラムの国なんて信じられませんよね。


大学でしょうか。70年代の欧米と区別がつきません。


少しヒッピー風。


寒そうだというのに、綺麗な足を見せています。


イラン女性の美しさは、隠しておくのがもったいないですね。


パーティの様子。


ドキッとしそうなミニスカート。


雑誌でも当たり前に露出度が高い写真が掲載。


イラン女性に対するイメージが変わります。


古いアメリカのドラマに出てきそう。


いかにイスラム革命以前とは言え、イスラム教徒の多い国が、ここまで欧米化していたのは驚きです。

その背景には、1963年に起きた白色革命で、時のイラン皇帝が戦後劇的な復興を遂げた日本に見習って、アメリカ支援の下、近代化、西欧化をすすめたことにあるようです。

しかしながら文盲率の高かったイランでは、急激な近代化によって貧富の差が激しくなり、また皇帝の独裁的な支配に対する反発が強く、ホメイニ師を指導者とした1979年のイラン・イスラム革命へとつながったそうです。

Lifestyle in Iran during the 1970sより

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