先日発表されたPCI-Express接続とRAID 0を採用することで毎秒700MBにおよぶ最高速度を実現したOCZの超高速SSDやIntelの高速タイプSSDの登場によって、転送速度でSSDに遅れを取る形となっていたHDDですが、ついにSSDに引けを取らない爆速のHDDが登場しました。
SSDと比較して大容量のデータを記録できることや価格の安さが強みであるHDDですが、新たに高速転送が実現されることで、第一線を退くのはまだまだ先になりそうです。
詳細は以下の通り。
Seagate Technology - Seagate And AMD Unveil World's First Demonstration Of Serial ATA 6Gigabit/Second Technology For High-Speed PC Applications
このリリースによると、HDDの大手メーカーであるSeagateがAMDと提携して、HDDや光学ドライブをコンピューターに接続するためのインターフェース「シリアルATA」の新たな高速転送規格の公開デモを行ったそうです。
これは現在主流となっている3GbpsのシリアルATAの2倍にあたる6Gbpsの転送速度を実現したもので、従来の規格とも互換性を備えているとのこと。
そして実際に6GbpsのシリアルATAインターフェースに対応したプロトタイプ(試作機)のHDDを用意した上で、3GbpsのシリアルATAインターフェースに対応した従来モデルのHDDの転送速度と比較した結果、試作機の転送速度は5.5Gbps(毎秒約687MB)、従来モデルの転送速度は2.5Gbps(毎秒約312.5MB)になったとしています。
なお、以下の記事によると、今回公開デモで用いられた6GbpsのシリアルATAインターフェースに対応したHDDの試作機は、年末ごろに製品化される模様です。
TechConnect Magazine - Seagate teams up with AMD to demo SATA 6 Gbps drive
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