フランス代表でリヨンのFW、カリム・ベンゼマ(21)が19日、リヨンの地方紙「ル・プログレ」のインタビューで、移籍問題について語った。

 昨シーズン以来、リヨンから他のビッグクラブに移籍する可能性についてたびたび問われるベンゼマだが、「移籍は現時点で語る問題ではない。僕はビッグクラブに在籍しているし、まずはバルセロナとの2試合を戦って、それからどうなるか考えたい」と3月11日(チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦アウェー)を意思決定の目安とした。

 「1年後にはW杯があるし、若い選手がステップアップするたびに質問を受けるけど、いまは6月に自分がクラブを出るかについて頭を使いたくない」と話すベンゼマ。リヨンの居心地はいいと言うが、「バルサ、レアル・マドリー、インテル、ACミラン」と具体的なクラブ名を挙げて「外国のビッグクラブも好きだ」と明かしている。

 ベンゼマにとって「理想はリヨンでチャンピオンズリーグを制すこと」。これを果たせば、心置きなく新天地を求める決意ができる、という意味にもとれる。ただしそれにはまず、目下絶好調のバルセロナを倒さねばならない。現時点では、“意中”のクラブとの直接対決で表れてくる自分の素直な気持ちに従いたい、というところだろうか。なおインタビューの中でベンゼマは、「まだ外国語は勉強していない」とも語っている。