――周りの人からは、どんな人だと言われますか?

宮本:「すごくギャップがあるね」とは言われますね。黙ってボーッとしていたら、すごく不機嫌な顔をしているらしいんですよ。そんなことは全然無いので、しゃべると別にどうも思っていなかったり。1回会っただけじゃ、あんまり仲良くなれないので、2回目以降とか遊んだりすると「明るいんだね」って言われる(笑)。

――割と人見知りする方なんですかね?

宮本:昔はもう全ての人に人見知りしていたんですけど、物心がついてからは変わりました(笑)。最近は「伝えたい」とか「分かって欲しい」みたいな気持ちや自我が芽生えてきて、今はもう「恥ずかしい」とかよりは、「分かって欲しい!」という気持ちの方が強いかな。

――自己紹介するとしたら、自分はどういうタイプの人間だと言いますか?

宮本:「歌以外のことは、すごく詰めが甘い人間です」という感じ(笑)。本当に! そこは自分で嫌いな所というわけでもなくて…いや、多分ダメな所なんだと思うんですけど。何事にもあんまりガチガチしたくないんですよ。自然体っていうか、もう甘いぐらいでいたいというか(笑)。でも、お仕事の歌だけはガチガチにというか、本当に1個1個全部考えて、責任を持ってやりたいんですけど。その反面、プライベートではもう本当に漂っているような感じです。

――プライベートでは、団体行動よりは割と一人で行動するのも平気な方ですか?

宮本:うん、大好きですね、一人。映画も絶対というか、ほぼ一人で観ますね、買い物も一人だし。友達がいないというわけじゃないんですけど、ご飯以外は一人かな。あんまり大人数だと「盛り上げなくちゃ!」みたいな使命を感じてしまい、あること無いこと言っちゃうので(笑)。

――男性と比較すると、女性は友達の買い物に長時間付き合うのも平気だったり、大人数で一緒にトイレに行ったりとか、あるじゃないですか(笑)。

宮本:そういうの苦手なんですよねぇ。

――そういう意味では、どちらかと言うと男性的なサッパリした一面があるんですね。

宮本:そうですね。だから、毎日お昼を食べる子も場所も違ったり。あんまり何かに所属するのが苦手というか、それで安心したくないというか。

――自分の普段の行動で、女性らしさを実感することはありますか?

宮本:ファッションが好きで、とにかく色んなお店を見て、「絶対に買わないだろ!」みたいな服を試着したりするのもすごく好きなんですよ。雑誌とかを切り抜いて同じようなものを探したり、そういう所はすごく「女子だな」と思いますね。

――部屋のインテリアとか、落ち着く環境の好みはありますか?

宮本:一番落ち着けるのは、外を一人で歩いている時ですね。信号が赤で止まる、もうそれしか考えなくていいのが、すごくシンプルになれるというか。都会だと、あんまりクヨクヨ考えていたら人とぶつかるし、外の世界にいるということは、それなりにちゃんとしなきゃいけないというのもあるし。お家にいるのはあんまり好きじゃなくて、暇があれば散歩に行ったり、バスに乗らずに歩いたり。そこで思い付く歌詞だったり、歌だったりもすごくあるから。

――部屋に引きこもって、自分の殻に閉じこもるタイプではないんですね。

宮本:ない!引きこもりじゃないですね。逆に考えると、外に引きこもっているというか、本当に家に居ないです(笑)。

第1回「ギリギリなのに人を愛せている、人間の強さ」(2008年11月26日)
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二千花「歌以外のことは、すごく詰めが甘い人間です」(2008年12月10日)

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