10/1(水)〜12/25(木)、「東京ラーメン博覧会」「大阪コナモン博覧会」が開催される。博覧会と言っても大きな会場を新たに作るのではなく、街に現存する店舗を活用し、街全体を会場に見立てて行われるもの。携帯電話の特設サイトで参加登録(無料)し、期間中に参加店を利用することでポイントを獲得。ポイントがたまると抽選で旅行券が当たるなど、気軽に参加できるイベントになっている。

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初の開催となる「東京ラーメン博覧会」は、ことし4月に発足した日本ラーメン協会が運営企画を担当し、「せたが屋」(東京都世田谷区)、「東池袋大勝軒」(同豊島区)、「ラーメン二郎 高田馬場店」(同新宿区)など東京・横浜の人気店が軒並み参加。一方、2回目を迎える「大阪コナモン博覧会」はたこ焼きの「甲賀流」(大阪市)やお好み焼きの「千草」(同)をはじめ、大阪名物のイカ焼きや串カツ店などがラインナップされている。加えて、ほぼ同時期に長野市で開催される「ながのコナモンフェスティバル」とも連携し、共同でサイト運営などを行う。3都市合計で“粉もの”の店ばかり500以上が対象店舗となる見込みだ。

9/25には、実行委員である料理研究家の枝元なほみさんやフードジャーナリストのはんつ遠藤氏などが出席し、記者会見が行われた。ことしで第3回を迎える「ながのコナモンフェスティバル」実行委員の荒川清司氏は「長野オリンピック後の街を活性化しようと考えたのがきっかけ」と、“街おこし”の意義を強調。各地の“粉もん”博覧会が全国レベルでさらに連携していくことを目指し、来年度は青森県八戸市、二戸市、岩手県久慈市で「北のコナモン博覧会」が開催される予定。将来的には「讃岐うどん博覧会」や「博多ラーメン博覧会」なども行っていきたいとの構想も発表された。

橋本徹・大阪府知事からは「粉もんは大阪の食の大きな魅力。元気で笑顔あふれる大阪を一緒に作りましょう」とのメッセージが届いた。静岡県の「富士宮焼きそば」を一躍全国区の知名度にした「B-1グランプリ」(ことしは11月に福岡県久留米市で開催)も年々規模を拡大しており、いま“ご当地B級グルメ”が見直されている。その背景としては、景気が停滞する中“手軽で、おいしく、幸せな気持ち”になれる魅力が“ご当地B級グルメ”にはあるからだろう。【東京ウォーカー/片岡研】

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