――この後にはまた、東京・名古屋・大阪での“PARTY”ツアーが控えていますが、企画としてやりたいと考えていることはありますか?
MEG:今回ライブを作る途中でも、「そうだ、これは次にやろう」というアイデアは浮かんでいて。今回やってみて、終わってもまた「じゃあ、今度はこういう感じにしよう」というのが今、すごく浮かんできている所なので、それを形にする所にやっと取りかかれるところですね。――SHIBUYA-AXでステージセットからロビーやホールの外まで、あそこまで詰め込んだのも、あまり見たことが無いですね。
MEG:そうですね。最初に舞台監督さんとかと話をしている時にも「セットも武道館並みのセットを持ち込むことになるし、ステージでやる内容も詰め込みすぎだし、間にコントが入って歌が始まるというのも、あまり想像できない」と言われて(笑)。でも、リハーサルを何度か一緒にやっていく内に「俺たちは、MEGちゃんの中にあるイメージができるだけ形になるように頑張るから」と言ってくれたから、「マジっすか?」って(笑)、やらせてもらった感じですね。テクニカルなことは特に分からないことがいっぱいあったので、心強かったです。――体力面での問題は無かったですか?
MEG:今回、初めてライブリハをやったんですけど(笑)。――ひょっとして、今までやったことは無かったんですか?
MEG:なんか友達のミュージシャンとかが大きいツアーの前に、「ライブリハ」と言っているのは聞いたことはあるんですけど、「そうなんだー」と思っていて…。今回ライブをやる1週間前に4日間連続でリハスタに終日入って、1日休んで次の日に通しリハをやって、1日休んで本番というスケジュールで。それまではほぼ、枠組みとコーナーとか、そういう歌のステージ以外の所を会議室で打ち合わせしたり収録したりしていて。4日間のリハで初めて流れをやってみて、「ステージングどうしよう?」とやっていたので、本当に「音楽のことだけを1日中やっていいというのが幸せだな!」と思ってルンルンでやってて、3日目ぐらいまでも全然コンディションがいいと思っていて。そしたら4日目に「ここ痛い…」みたいな、足のすね?に謎の痛みが(笑)。筋肉痛だと思うんですけど、4日目に来たんですよ。「これ何かな?」と思ってビックリしました(笑)。――多分、あの規模のワンマンをやる人は、最低でも2週間ぐらいはリハをやると思いますよ。
MEG:そう言われたんですよ。「だから、走り込んだ方がいいですよ、MEGさん」ってマネージャーに言われて。でも、「じゃあ今からガッツリ走り込んでくるんで、次のシーズンのワンピースは無しで!」ってわけにもいかないので(笑)。ライブの尺は1時間40分あって、そういう風に1時間40分歌ったことが無かったんですけど、リハをやると安心しますね。普通のことなんですけど(笑)。――MEGさん自身もそうですけど、周りのスタッフさんもリハをやらないと不安だと思いますよ。
MEG:そう(笑)。最初の打ち合わせとかは全員が多分、「本当に大丈夫か?」って思っていたと思うんですよ。私は「これだけのことを、こういう流れでやる!決めた!チケットも全部ないよ!」って言ってるけど、「本当に出来るのか?」というのを。私がまず1時間40分歌ったことが無いし(笑)。それでも「やってみよう!」と付いてきてくれた人達に感激してました。――次の“PARTY”ツアーはどんな内容になりそうですか?
MEG:今回はある意味1回目という感じで、次のツアーは…まだそれはサプライズなので。今回は会場の外も色々と装飾ができたり企画が置けたんですけど、次の会場は外に色々やっちゃいけないみたいなので、ライブホール内で凝縮して楽しめるものにしたいなと思ってます。――音楽とファッションの両方が楽しめるような。
MEG:そうですね。本当に催しというか、パーティーを楽しんでもらえれば、それでいいなと思っていて。ファッションきっかけで来てくれた人、音楽きっかけで来てくれた人、あと興味本位で来てくれた人(笑)。どの人にも「来て良かったぁー」と思ってもらえれば、それでいいなと思っていて。――Zeppではたまにファッションショーやったりしているので、AXよりも長いランウェイを作ったりもできるだろうなと。
MEG:そうですね。AXは、私自身もあの会場に久し振りに行ったんですけど。一番最初に20歳ぐらいの時に、同じ事務所の先輩が出ているライブのオープニングアクトみたいな感じで出させてもらっていて、誰も私のことを知らないんですけど歌って。その時は「ここって、すごく広いなー」と思ったんですけど、今回セットを組んで入ってみたら、「AXって意外と狭かったんだ」と思って。私の中ではすごく広いイメージがあったから、セットとかもこれぐらいやりたい!と思っていたし。ランウェイというか、T字のステージももっと長くていいと思っていたんですけど、「意外と狭いんだなー」と思って。だから「やり過ぎ」と言われて、「ですよね。私もそう思うわ」って、当日会場に入ってちょっと思った(笑)。