――今回のジャケットとミュージックビデオでは、野田凪さんとコラボレーションされていますが、人に任せてみて如何でしたか?
MEG:そうですね。今回は野田さんの方からお話をいただいたというのもあり、最終的にはお任せしました。――ロゴも今までのものは使用せず。
MEG:パッケージは今まで裏がボーダーだったんですけど、それもこの文字と同じようにちょっと歪んでたりしているので、手に取ってもらえると繋がっていることは分かると思います。――ミュージックビデオには、リウさんが出ててこないんですね。
MEG:リウさんは、ダンスクリップに出てきますよ。――代わりに登場したというか、本物の猫は野田さんのアイディアで?
MEG:行ったら猫がいましたね(笑)。その時々でベストなアイディアを出される方なので、前の日までは手にお皿を付けて踊るという案があって練習していたんですけど、行ったらそれは全部無くなっていて。その代わりに猫がいっぱいいましたね(笑)。――2曲目は、なぜ「CANDY」というタイトルにしたんですか?
MEG:2曲目はすごく儚いイメージがあったので、あまりキャラクターを立たせる歌詞の書き方じゃない方がいいなと思って。風景が浮かぶようで浮かばないような、ちょっと薄い感じの曲にして。その「キャンディ」と言っている部分の音の作り方とか、割と薄い感じの雰囲気みたいなものが聴けたらいいなと思ったので、風景がメインの歌詞に。――事前に中田さんに対して「こういう曲をやりたい」と話されたりは?
MEG:特にそうゆうわけでもなく。儚い感じのイメージだったんで、「これは、こんな感じかなぁー?」という。でも、「休みを取らないと、段々こういう風景がリアルじゃなくなってるな」というのを書きながら思いました。雲を見る感じだったり、夕暮れの感じだったり、ちょっと一息ついたときの風景というのを体感しないと、あまりリアルに感じなくなっているなと。――「OK」や「甘い贅沢」以前の、「aquaberry」「Dithyrambos」「ROOM GIRL」とさかのぼって聴いていくと、以前の雰囲気に近い曲だなと。
MEG:あぁー、でもそうですね。抽象的だったり、儚い感じが多かったりするので。――最近のMEGさんはすごくデジタルというかエレクトロな感じですけど、こういうアナログな雰囲気も持っていますよね。
MEG:そうですね、どっちも好きですね。――“PARTY”では懐かしい「イケナイコトカイ」をやられてましたが、MEGさんの後ろのヴィジョンに映し出されていた幻想的な映像も、MEGさんのアイディアなんですか?
MEG:あれはライブの中でやっても、もう6年も前の曲になるから、最近の曲のイメージで「観に行ってみよう」と思った人が退屈に思っちゃいけないなと思ったのもあるし、あの曲自体もすごく長いから…7分ぐらいあるんですよ。だから「本当に映像とか照明とか、演出が肝になる」という話はしていて。それでVJさんに素材を何個か選んでもらって、「じゃあ、これとこれとこれとこれで、速度はこんな感じ」という所までは決めさせてもらって、後のミックスはお任せしたという。――1曲だけ異質な感じでしたね。
MEG:そうですね。最近のクラブではあまりやらない感じですけど、やっぱり私のルーツなので。