――今回5年間の集大成となる、シングルとカップリングと2つのベストアルバムを発表されましたが、5年前の自分の歌声と今とで変化を感じることはありますか?

川嶋:もうこんなに!声がすっごい幼くて(笑)、線がすっごく細いですし。年々無意識で変わっていっているので、その年々の歌い方があるんでしょうね。声の色というのも、この一枚の中ですごく感じられました。

――歌詞の内容や、作り方で変わってきたことはありますか?

川嶋:歌詞の内容は、開けてきた所がきっとあると思いますね。この5年間の中で、色々な人と出会って、その出会いに支えられて音楽を作ってきたと思っているので、そういう部分でより人に迫った曲もありますし。自分自身とも、昔は曖昧に向き合いながら書いていた曲というのが、今は本当に深く、ちゃんと見つめながら書いていく作業をする時が多いので。

――小さい頃は人見知りだったとのことですが、いつ頃から変わってきましたか?今も変わらずですか?

川嶋:今も人見知りはしますねー!上手く話せない所もありますし(笑)。変わってきたのは、この5年間の半分を路上ライブの活動にあてていて、本当に色々な人が通り過ぎていくので、心を開いていかないと!という所はありましたね。

――歌詞を書く際に、どんなものから刺激を受けますか?

川嶋:映画とかテレビとか雑誌とか、小説も結構読むんですけど、そういうものですね。やっぱり言葉が、ボキャブラリーを増やせる部分がすごくたくさんありますし。刺激を受けた言葉に線を引いたり、メモした言葉を自分なりの言葉に工夫して書いていく、という感じもありますね。

――今回、「2025PROJECT」の一環として学校建設に取り組まれていますが、17年後39歳の自分は想像ができますか?

川嶋:多分、音楽は変わらずにやっていると思うので、その時々の自分を表現しているとは思うんですけど、結婚はしていて欲しいですね(笑)。素敵な恋愛をして、しっかり家庭を作っていて欲しいなぁ、とは思います。子供ができた時に、思いやりとか優しさを持つような人に育てたいと思いますし、そういったものを受け継いでというか、そういう子になって欲しいなと思いますね。

――自分の子供にも歌手になって欲しいと思いますか?

川嶋:それは無いですね。こういう職業について欲しいというこだわりは無いです。

――デビュー時からこういった活動を続けられて5年が経ちましたが、広がりは感じられていますか?

川嶋:本当に広がりはありますね。やっぱり人で広がっていきますよね。だから、最近はコラボレーションもさせてもらっていますし、プロデューサー業もやらせてもらっていて。自分だけだとその角度しかないけど、人と話していると本当に違う角度で感じるものがすごくあるので。そういうのを感じられるのは、人を目の前にしてだからこそと思いますし、広がるきっかけになると思いますね。

――プロデュース業は、今後増やしていきたいですか?

川嶋:機会があれば、是非増やしていきたいですね。

――こういう人とやってみたい、というのはありますか?

川嶋:いやもう、やらせてくれるんだったら誰でも!という感じです(笑)。