先月(2008年2月)、Yahoo!メールが10年ぶりにリニューアルされました。
Yahoo!メールは、Webメールと言われるメールサービスで、パソコンのメールソフトで利用しているメールとはちょっと違います。
Yahoo!メールが10年目のリニューアル、タブ切り替えのインタフェースに

自分のパソコンでなくても、出先のパソコンやインターネットカフェなどからでも利用できるWebメールは利用者も増え、気がつくとすっかり定着したようです。

今回は、今更聞けないWebメールについてみてみましょう。

■Webメールとは
Webメールは、Webブラウザで利用するWebアプリケーションのメールサービスです。

Webメールは、メーラーの基本機能であるフォルダ、フィルタ、ゴミ箱、アドレス帳をもっているだけでなく、迷惑メールの削除や件名変更、ウィルスチェック機能もあらかじめサポートしてるものもあります。

Webメールでは、パソコンや端末ごとの接続設定が必要ないため、手軽に利用することができます。メールアドレスとパスワードさえあれば、すぐ利用することが可能です。

Webメールは、インターネットに接続さえしていれば、誰のパソコンからでも自分のメールを見ることができます。またパソコンにメールのデータを保存しませんので、パソコンを代えたり、買い換えてもメールデータの移す手間の必要ありません。

手軽に使える一方、サービス提供側のサーバーが停止してしまった場合はメールを見ることができなくなってしまいます。またサーバー側のトラブルなどで、過去のメールデータを消失してしまう可能性もあります。
もし、利用しているWebメールサービスがPOPやIMAPなどに対応している場合は、大事なメールは自分のパソコンにダウンロードしておいた方がよいでしょう。

また、POPやIMAP、SMTPに対応しているWebメールサービスの場合には、一般的なメーラーを使用してインターネットプロバイダなどのメールサービスと同様に利用することも可能です。

■Webメールってどんなものがあるのでしょうか?
Webメールは、フリーメールサービスとして提供する場合が多いのですが、インターネットプロバイダの提供するメールサービスをWebメールに対応させている場合もあります。

フリーのメールサービスでは、「Yahoo!メール」、「Hotmail」、「Gmail」などがあります。
インターネットプロバイダでは、@niftyやBIGLOBE、So-netなどがWebメールサービスを提供しています。

■i-modeもWebメールで
Wenメールは、これまでパソコンを中心にサービスが提供されてきましたが、最近は、状況が変わってきているようです。

3月11日、NTTドコモはimode.netのサービスが開始しました。
これは、iモードメールをWebメールとして扱えるようにするものです。利用には月々210円の費用がかかりますが、申し込み初月は無料となっています。携帯でのテンキー入力が苦手だった人には朗報ですね。もちろん絵文字も使えます。
imode.netの申し込みや利用に必要なDoCoMo IDは、My DoCoMoのページで取得できます。
imode.net
My DoCoMo

■Webメールの問題点
Webメールは、手軽にどのパソコンからでもメールの送受信ができるため、重要な文書を取り扱う企業や官公庁などでは情報の漏洩が懸念されます。またWebメールを入り口としてウィルスを社内に持ち込んでしまう危険性もあります。企業によっては、社内のサーバーにフィルタを導入してWebメールのサイトに接続できないようにしているケースもあるようです。個人で利用する場合でも、インターネットカフェなど不特定多数の人が使用するパソコンではユーザーIDやパスワードを盗用される危険もあるため、Webメールの利用は控えた方がよいでしょう。

使い勝手については、Yahoo!メール以外は複数のメールアカウントを1つのWebメール画面上で扱うことができません。フォルダの追加やメールの振り分けなどの機能も搭載されていないことが多く、Outlookなどのメーラーと比較すると機能面では見劣りしてしまいます。

Webメールが、今以上に発展・普及するためには、さらなる機能向上と他社のメールアドレスも扱えるような互換性の向上も必要となりそうですね。

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