■便利なウォータープルーフ

このW52CAは、IPX5、IPX7相当の防水性能を持っている(旧JIS保護等級)。この防水機能が、どれくらいの性能かというと、IPX5が「内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5l/分の水を3分以上注水する条件であらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保つ」性能、IPX7が「常温で、水道水、かつ静水の水深1mの水槽に電話機本体を静かに沈め、約30分間水底に放置しても、本体内部に浸水せず、電話機としての性能を保つ」性能である(どちらもauの「W52CA」のパンフレットから引用)。要は、お風呂場やキッチンなどの水回りで使って水がかかったり、水槽に落としてもOK、また雨の中、濡れながら使用しても大丈夫ってな感じだ。さらには、汚れたら軽く水洗いすることもできるというわけである。

さっそくお風呂場に持って行き、半身浴をしながらワンセグを見てみた。筆者の住居はマンションなので、お風呂が建物の中の方にある。窓もないからワンセグの受信ができないのではと思ったが、まったく問題なく受信可能であった。ただ、必ず受信できるってわけじゃないので注意は必要だ。受信できないという人は、録画予約で録画した番組を見るのがいいだろう。どちらかというとそちらの方が使い勝手がいいんじゃないかと思う。見たい番組にあわせてお風呂に入るよりも、お風呂にあわせてみたい番組を見る方が効率いいはずだからだ。

洗面所で水を流しながらワンセグを見てみた。わざわざ水を流す必要はないけど。

ちょっと思ったのは録画予約のこと。正しくいうと録画予約が問題なのではなく、パンフレットに録画予約ができることがいっさい記載されていないことだ。お風呂だけじゃなく、通勤中に見たい番組を見たりなど、録画予約はけっこう重要だし便利だと思うだけに、パンフレットに書いてないのはちょっと惜しいなって思うのである。バックグラウンド録画や外部メモリへの長時間録画(ちなみに2GバイトのmicroSDカードを利用すれば最長10時間40分録画できるのだ)などについては書いてあるのに…。

ウォータープルーフ機能で気をつけて欲しいのが、本体の各カバーはきちんと閉めておくってこと。はめ込みタイプのカバーなので、きちんとはめたつもりでも、不完全なことがあるからだ。はまっていないとそこから水が入るので要注意だ。

このように、きちんとはめたつもりなのにはまっていないってことがあるので注意が必要だ。とくにバッテリカバーのはめ忘れにはしっかり気をつけたい。

■その他の使い勝手あれやこれや

auのカシオ端末と言えばアデリーペンギンである。何通りものパターンがあって、待ち受け画面を見るのが楽しくてしかたがないっていう人も少なくない。このアデリーペンギンを見たいがためにカシオ端末を買ったっていう人もいるほどだ。今回のW52CAは、魚がモデルの「Bonite」である。ケータイを開くたびに「Bonite」がいろいろな動きで楽しませてくれるのである。もちろんアデリーペンギンも用意されているからアデリーペンギンファンは安心して欲しい。

待ち受け画面のBoniteメニュー画面のBonite待ち受け画面のアデリーペンギンメニュー画面のアデリーペンギン

この端末で、筆者が便利だなと感じたのが「しゃべるモバイル辞典」。辞書は、英和辞典、和英辞典、国語辞典、英会話とっさのひとこと辞典、冠婚葬祭マナー事典が用意されている。英和辞典、和英辞典、英会話などでは音声で読み上げる機能が搭載されているので、辞書で引いた単語の発音などがすぐわかるのはかなり便利だ。そう頻繁に使うことはないかもしれないが、いざというときに役に立つのである。

しゃべるモバイル事典

音楽機能に関しては、LISMOに対応しているだけでなく、SDオーディオにも対応している。ただし、SDオーディオを作成するためのソフトは自分で入手しないといけない。また、au Music Portで作成されたデータとSDオーディオのデータとを同じプレーヤーで聴くことはできない。起動時に「au Music Player」か「SDオーディオプレーヤー」かを選択しないといけないのがちょっと不便だ。あらかじめ、どちらかに統一しておいた方がいいだろう。

起動時に「au Music Player」か「SDオーディオプレーヤー」を選択する。パソコンにインストールした「au Music Port」。音楽だけでなくアドレス帳や予定表などの同期もすることができる。SDオーディオを利用できるソフト「SD-Jukebox」。別売なので購入しないといけない。
この項の最後に、お約束であるメールの文字サイズについて書いておこう。メール時の文字サイズの設定は「極大」「大」「中」「小」「極小」の5通りである。

極大大中小極小