KDDI<9433>は10日、緊急時に子どもの居場所が分かる安心機能や生活防水に対応した3G携帯電話「ジュニアケータイ A5525SA」(三洋電機製)を発表した。小学校3−4年生を主なターゲットとする。

 新モデルは、子どもがケータイの防犯ブザーを鳴らしたり子どもの端末の電源が切れた場合に、その後の足取りを、別の携帯電話やパソコンから確認できる「移動経路通知」機能を搭載。また、同通知とともに自動的に写真撮影や電話発信を行う機能も付いており、緊急時に子どもの状況を把握しやすくした。

 端末の外部にも防犯のための工夫を加えた。小さな子どもでも簡単に使えるよう、引っ張るだけで鳴る防犯ブザーの専用ストラップを同梱。電池の抜き取りによる強制的な電源オフを防ぐため、バッテリーカバーを専用ネジで固体した。

 アドレス帳にない相手からのメールを拒否したり、通話時間・料金やアクセスするURLを制限できる「ジュニアモード」も用意。同日、東京都渋谷区のKDDIデザイニングスタジオで開いた新製品発表会で、同社プロダクト企画部の水野有紀・ラインナップグループリーダーは「auは緊急時に子どもの状況を確認できる“つながる安心”と有害サイトとのアクセスなどを防ぐ“つながらない安心”の機能を充実させ、親子の安心ホットラインを築きたい」と、子ども向け端末のコンセプトについて話した。

 1月下旬発売で、価格はオープン。同社はまた、「移動経路通知」機能を搭載している小学校5年生から中学生を対象とした「Sweets cute」(三洋電機製)、キーや文字が大きく使いやすいデザインの「A5523T」(東芝製)も発表した。【了】