私はマリ。5年前に元夫と離婚し、今は高1の娘ユヅキと2人暮らしです。このところ体調不良が数日続き、娘にお弁当の代わりに毎日千円を渡していた私。しかしなんと娘はお昼を友だちから分けてもらい、お金はファストフード店で使っていたのです! 私が怒って問い詰めると、娘は荷物をまとめて近くに住む元夫の家へと出て行きました。すると元夫から、現在の妻であるヒトミさんに「お弁当を作らせようか」という電話が……。



私が怒りをぶつけると、元夫は慌てて電話を切りました。しかし冷静さが戻ると、自分の言ってしまったことを後悔します。元夫もヒトミさんも親切心から言ってくれたのに……。情けなさと悲しさで泣いてしまいそうです。



娘はそのまま元夫の家に泊まるようなので、一晩面倒を見てもらうことにします。次の日はお休み。少し体調が回復してきた私は、気分転換に海を見に行くことにしました。海辺には寄せては返す波の音だけが響いています。



元夫からの電話を受けて、思わずたまりにたまっていた娘への怒りが爆発してしまいました。私はお弁当作りがイヤだなんて一言も言っていません。ただ体調が悪かった数日、作らなかっただけなのに。きっと娘が私を悪者にして、元夫やヒトミさんに話したのでしょう。

海辺で幼い女の子を見かけ、私はつい娘がまだ小さくて可愛かった頃を思い出してしまいました。高校生にもなって人を気づかうこともできず、自分のことすら何もせず、都合が悪くなればウソをつき……。そんな娘とどう付きあったらいいのか、私にはもうわかりません。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・ササミネ  編集・井伊テレ子