[画像] タクシーは無料、飛行機は一時ストップ、会社員は時差出勤…韓国の大学受験は一大イベントに

韓国の大学受験は、まさに国を挙げての一大イベントだ。

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ついに本日(11月14日)、韓国では大学修学能力試験(修能:スヌン、日本の大学入学共通テストに相当)が実施される。“超学歴社会”として名高いだけに、受験生は文字通り死に物狂いでテストに臨む。

そのため、受験生が不便なく試験を受けられるよう、社会全体が受験生への“配慮モード”となる。

全国1282の試験会場周辺を走るバス、タクシー、列車などの公共交通機関は徐行運転となり、クラクションを自制。会場近くの工事も騒音が出ないよう、一時中止される。

韓国。写真はイメージ

特に、英語のリスニングテストが始まる13時5分〜13時40分の35分間は、飛行機も止まる。この時間は全国の全便、ヘリコプターなど航空機の離着陸が全面統制される。

また、公務員や会社員の出勤時間も一部調整される。政府は官公庁と企業などに出勤時間を10時以後にするよう協力を要請。銀行も1時間ずつ遅らせ、この日だけは10時から17時までとなる。

首都のソウル市は交通混雑を最小化するため、地下鉄の集中配車時間を既存の7〜9時から6〜10時へと延長する。また、この時間帯は地下鉄が31便も追加運行される。市内バスとコミュニティバスも受験生の移動のため、最小配車間隔を維持して運行される。

一部地域のタクシー業界は、受験生の無料輸送までするという。京畿道・城南(キョンギド・ソンナム)の城南コール・カカオ法人タクシー500台は7〜8時にかけて、南揚州(ナミャンジュ)では97台が無料輸送を支援し、江原道・寧越(カンウォンド・ヨンウォル)でも地域タクシーが無料輸送を行う。そのほかの各自治体や警察は非常輸送車両を配置する。

韓国の若者にとっては、まさに今後の人生を左右する日となる。最後までベストを尽くしてもらいたい。