日本のJLPGAツアーより一足早く終了した韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーで、史上初の記録が誕生した。
11月8〜10日に開催された「SKテレコム・SKスィルドスチャンピオンシップ2024」をもって2024年シーズンの全31大会が終了したKLPGA正規ツアー(1部)。
個人表彰ではユン・イナ(21)が大賞(年間MVP)、賞金女王、平均ストローク賞の“3冠”を達成したが、どのタイトルにも劣らず熾烈な競争が繰り広げられたのが最多勝部門だった。
というのも、今季正規ツアーの最多勝に輝いたのは、それぞれ3勝を記録したパク・ジヨン(28)、パク・ヒョンギョン(24)、イ・イェウォン(21)、ペ・ソヒョン(31)、マ・ダソム(25)の5人。1シーズンで5人の選手が3勝を達成し、最多勝でタイに並ぶのは史上初だからだ。
最速で3勝に到達したのは昨季三冠(大賞、賞金女王、平均ストローク賞)達成者のイ・イェウォン。
3月の「ブルーキャニオン・レディスチャンピオンシップ」で今季初勝利を挙げ、5月の2大会「2024 NH投資証券レディスチャンピオンシップ」「Sh水協銀行・MBN女子オープン」でトロフィーを掲げた。
一方、最も遅く最多勝に滑り込んだのがマ・ダソムだ。
序盤はトップ10以内にも食い込めず、一時は3大会連続予選敗退など苦しいシーズンが続いていたが、9月の「ハナ金融グループ・チャンピオンシップ」で初勝利に成功すると、10月の「S-OILチャンピオンシップ2024」で2勝目をマーク。
最終戦の「SKテレコム・SKスィルドスチャンピオンシップ2024」では延長戦の末に優勝を勝ち取り、最多勝のタイトル獲得を果たした。
なお、正規ツアーで最多勝の表彰が公式にスタートした2006年以降、過去に複数人が最多勝を記録したのは、キム・セヨン(31)とジャン・ハナ(32)が3勝を記録した2013年、キム・ヒョージュ(29)、アン・ナリン(28)、パク・ヒョンギョンが2勝を記録した2020年の2回のみである。
最多勝争いの裏では、人生初勝利を成し遂げた選手も多く誕生した。
最多勝を記録したペ・ソヒョンのほか、2勝を挙げたノ・スンヒ(23)、「ハナ金融グループ・シンガポール女子オープン」で優勝したキム・ジェヒ(23)らが初めてトロフィーを掲げた。
「KB金融スターチャンピオンシップ」で優勝したユ・ヒョンジョ(19)は、2013年に「起亜自動車・第27回韓国女子オープンゴルフ選手権大会」で優勝したチョン・インジ(30)以来、11年ぶりにルーキーイヤーでメジャークイーンに輝き、大きく注目を集めた。ユ・ヒョンジュは今季の新人賞も獲得している。
また、昨季新人賞のキム・ミンビョル(20)も「2024東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」、昨季ドリームツアー(2部)賞金女王のムン・ジョンミン(22)も「DAEBO hausDオープン」でそれぞれ初優勝を果たした。
そのほか、コ・ジウ(22)、キム・スジ(28)、パク・ボギョム(26)、パク・ミンジ(26)、ユン・イナ、イ・ガヨン(25)、イ・ジョンミン(32)、チ・ハンソル(28)、チェ・ウヌ(29)、ファン・ユミン(21)が1勝を記録。2024年シーズンの正規ツアーは総勢20人の選手が優勝に輝いた。