[画像] 「今まで散々言われてきている」鎌田大地に訊いた人種差別被害の真相。やや意外な答えが「僕自身は何も…」【現地発】

 鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは11月10日、次のような声明を発表した。

「ダイチ・カマダがフルアム戦で人種差別的を受けたとの報告を受け、現在調査中です。クラブはいかなる形態の虐待に対してもゼロ・トレランス・ポリシーを掲げており、加害者として特定された者に対しては可能な限り最も強力な措置を取ります」

 日本代表MFは11月9日に開催されたプレミアリーグ第11節のフルアム戦(0−2)で、76分に足を上げてタックルを仕掛けてしまい、レッドカードを受けていた。

 13日にジャカルタで行なわれた日本代表の練習後の取材で、本人にこの件について詳細を尋ねると、やや意外な答えが返ってきた。

「僕は全然知らなくて。(インドネシアに)移動してる時にちょうど電話がかかってきて、(声明を出すが、何か聞いたかと)言われたんですけど。僕自身は何も知らなかったし、聞いてもない」
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 28歳のMFは、「プレミアリーグ自体が個人差別に対してはすごく反対を示しているので、そういうのはもちろんよくないと思いますけど、僕たち選手はもう、ピッチに入ったら散々言われてきてるし、今まで。僕自身は聞いてなくて、全然知らなかった」と心の内を語った。

 本人の耳には入っていなかったが、他の人間からそうした事実が報告されたというのが事の真相だったようだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)