◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス プロアマ日(13日、愛媛・エリエールGC松山=6575ヤード、パー71)
今季限りでツアーの第一線を退くことを表明している2007年賞金女王の上田桃子(ZOZO)がプロアマ戦後に取材に応じ、心境を語った。
前週の伊藤園レディスでは予選落ち。メルセデス・ランクは46位で、次週の最終戦メジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯(21日開幕・宮崎)の出場権はない。今週8位以上でポイントを獲得すれば、他選手の動向次第となるが出場へ可能性が出てくる。
―今の心境。
「あまりいつもと変わらずという感じ。(リコーに行けるように)そうなるようにしっかり練習してきたが、なかなか調子が上がらない」
―先週後の調整。
「微調整というか、悪い時にこうなっていたなと。どうしても技術的なところにいってしまってフィーリング(感覚)が出せない。自分のイメージと、実際打った時が一致しないのが多く、感覚が出せない」
―泥臭くやっていくのか。
「最終的には泥臭く、自分はもともとそれでやってきたので、それで戦うしかない。やっぱり、しっかり準備したい気持ちの方が大きかった。今のところはいろいろ試行錯誤しながら」
―先を見据えるとかではなく、目の前に全力を出さなければいけない状況。
「“遊び”をなかなか持てない。自分の持っているものを何とか出し切って何とか来週につなげたいという気持ちなので。いつもは何となく試しながらというか余白があるが、なかなかそれが持てないので、考えていることが増えている気がする」
―感傷的な気持ち。
「全くない。たぶんそうだったとしたら、休もうとは思わない。そういう気持ちではなく次(のステップ)に行こうと思っているので、そういう気持ちは全くない。自分の中でゴルフが消えるわけではないので、あまりそういう感じはない。とにかく目の前の試合を頑張るしかない」
―コースは。
「難しく感じている。楽しんでやろうというマインドだったらもうちょっと視野も広く、それこそ感傷的にもなれるのかもしれないが、何とか頑張るという気持ちの方が強すぎる。先週も、何とか今週(伊藤園)、来週(エリエールと)頑張ってポイントを稼いでリコーにということしか考えていなかった。終わった時に本当に終わりかと思うのでは。(そこまで)余裕がないんだと思う」
―楽しんでやる、というよりは最後まで技術や形を追い求める。
「(ゴルフを)楽しみたいと思ってやったことはない。今も最後だから楽しみたいという気持ちはない。最後だから結果を出したい気持ちの方が強い。それは自分の考えでいい。プロゴルファーですから、結果ありきだと思うので、そこに集中したい」
◆上田 桃子(うえだ・ももこ)1986年6月15日、熊本市生まれ。38歳。東海大二高卒業。9歳の時、坂田塾でゴルフを始める。2005年のプロテストに合格し、同年の新人戦で優勝。07年に日本開催の米ツアー、ミズノクラシックを含む年間5勝を挙げ、21歳で当時の最年少賞金女王に輝く。08〜13年は米ツアーが主戦場。国内通算17勝。21年の誕生日に結婚。161センチ、54キロ。