突然この世を去った俳優ソン・ジェリムさんに、韓国芸能界から哀悼の声が寄せられている。
【写真】『太陽を抱く月』に出演したチョン・ミソンも今は亡き人に
ソン・ジェリムさんは11月12日にこの世を去った。39歳だった。
生前は2009年に映画『女優たち』(原題)で俳優デビューした後、2012年のドラマ『太陽を抱く月』で若き王イ・フォン(演者キム・スヒョン)を守る寡黙な護衛役キム・ジェウン役を演じ、「チャグォルナム(冷たい宮廷の男)」という愛称も付けられ人気を博した。
また、2014年に出演したMBCバラエティ番組『私たち結婚しました』で“仮想妻”役の女優キム・ソウンとともにより大きな愛を受けると、2016〜2017年にSBSで放送されたドラマ『パーフェクトカップル 〜恋は試行錯誤〜』で地上波ドラマ初の主人公を演じた。ヒロイン役はキム・ソウンだった。
以降、ドラマでは『秘密の女たち』(2018年)、『とにかくアツく掃除しろ! 〜恋した彼は潔癖王子!?』(2019年)、『君の歌を聴かせて』(2019年)、『ビッグデータ恋愛』(原題、2019年)、『まだ、慣れない30歳』(原題、2021年)で、映画では『トンネル 3D』(原題、2014年)、『俗物たち』(原題、2019年)、『狂った愛』(原題、2019年)、『夜叉 -容赦なき工作戦』(原題、2022年)で主演を務めた。
「本当に申し訳ない」「ゆっくり休んで」2019年放送のJTBCバラエティ番組『サーフィンハウス』(原題)で共演した俳優パク・ホサンは、「おかしくなりそうだ、本当に。ジェリム…こんなに明るい君だったのに…信じられない…。申し訳ない。連絡も取れず、面倒も見ることができず、本当に申し訳ない」と綴り、ソン・ジェリムさんとのツーショットを公開した。
タレントのホン・ソクチョンも、満面の笑顔を見せるソン・ジェリムと一緒に写った自撮り写真とともに、「君のこの素敵な笑顔を再び見られないことが悲しく…これ以上面倒を見ることもできず、挨拶もなく送らなければならないこの状況に困惑している。申し訳ない、本当に申し訳ない。兄さんの役割を果たせなかった。ゆっくり休んで」と哀悼の意を表した。
『太陽を抱く月』で大殿の尚膳内官ヒョンソン役を演じ、ソン・ジェリムさんと共演した俳優チョン・ウンピョも「さようなら。どうか幸せな旅行になりますように」とSNSで伝えた。
俳優キム・ミンギョは「ジェリム、1カ月前に“公演している”と明るい声で電話をした君がなぜ…なぜ…。また一つの星を胸に埋めるんだね。永遠に覚えているよ」と、信じられないという反応を示した。2人は2014年のドラマ『インヨ姫』(原題)で共演した。
2022年の映画『アンニョンハセヨ』(原題)でソン・ジェリムさんと共演した女優ユソン、女優イ・ユンジも、自身のSNSを通じて追悼した。
ユソンは「ジェリム、とても残念で…とても辛い。どうか安らかなひと時を過ごして」とし、ソン・ジェリムさんとのツーショットを公開した。彼女はソン・ジェリムさんの初主演作『パーフェクトカップル 〜恋は試行錯誤〜』でも共演した経緯がある。
イ・ユンジも、「そんなことしないで…。あなたの純粋さを覚えているのに。そこでは思う存分生きてほしい」と綴っていた。
また、2022年の映画『夜叉 -容赦なき工作戦』(原題)で共演した女優イ・エルは、「ごめん、ジェリム」と短く伝えた。
ソン・ジェリムさんは今年も、日本ではKNTVで放送されているTVINGオリジナルの時代劇ドラマ『于氏王后(ウシワンフ)』(原題)、同じくKNTVで放送予定のドラマ『マイ・ミリタリー・バレンタイン』(原題)に出演するなど、俳優活動を繰り広げていた。
そのほか、昨年12月から今年2月にかけては演劇『ワイフ』(原題)に出演し、今年7〜10月にかけてはミュージカル『ベルサイユのばら』でフローリアン・ヴィクトール・クレマン・ド・ジェローデル役を務めていた。
最近まで作品活動を続けていただけに、突然の悲報にネット上では「まだ若いのに残念だ」「突然で信じられない」など驚きの反応が寄せられていた。
また、『私たち結婚しました』でソン・ジェリムさんの“仮想妻”役を務め、『パーフェクトカップル 〜恋は試行錯誤〜』ではヒロイン役で共演したキム・ソウンのインスタグラムにも、韓国国内外のファンからソン・ジェリムさんを追悼するコメントが多数寄せられている。
これに先立ち、ソン・ジェリムのインスタグラムには「長い旅行の始まり」という文章が残されていた。最後の投稿は41週間前、今年1月23日に挙げた鏡越しの自撮り写真で、そのほかすべての投稿でコメント欄を閉鎖していた。前所属事務所とは昨年に専属契約が満了した状態だった。
なお、ソン・ジェリムさんの葬儀場はソウルの汝矣島(ヨイド)聖母病院に設けられた。出棺は11月14日正午で、埋葬地はソウル市立昇華院だ。
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