トップレベルの飛距離を放つ飛ばし屋・ネリー・コルダと自らのスイングを、ドラコンプロである小井土峡太が解説。
飛ばしのポイントを分析するとともに、アマチュアが参考にできるポイントレッスンつきなので読むだけで読むだけで飛距離が伸びるぞ!
【ネリー・コルダ】抜群の安定感のカギは長さが変わらない腕!
ネリー・コルダ選手は腕が体の正面からまったく外れず、腕の長さが一定のままスイングしているのが特徴です。
写真の③のバックスイングで右ヒジが、フォロー(⑧)で左ヒジが正面からほとんど見えないのがその証拠。インパクトでも右ヒジは伸ばし気味(⑦)。まるで腕を伸ばしたままスイングしているようで、抜群の安定感を誇るのも納得です。
一方でフットワークはダイナミック。切り返しで左足を強く踏み込んだところからインパクト前後でジャンプするようにヒザを伸ばし、一気に体を回転させています。
ヒジを伸ばしたまま体の回転でスイングしている
両ヒジをほとんど曲げずに、手元を体の正面の体から遠い位置にキープしたまま体の回転でスイングしているので、安定性が抜群に高い。
左足をしっかり踏んで一気に伸ばすフットワーク
切り返しで左足を踏み込んでから蹴ってパワーを生んでいるが、能動的に「踏む」というよりも自重をうまく使って体重を乗せているのでムダなリキみがない。
腕を外側に押すようなテンションをキープ
ヒジを曲げずにスイングするには、腕を外側に押すようなテンションをキープするのがポイント。インパクトで右腕が伸びるのは、グリップを強く握っていないから。
いかがでしたか? 小井土プロの解説を参考に練習してみてくださいね。
Nelly Korda
●ネリー・コルダ/1998年生まれ、アメリカ出身。178㎝。東京五輪の金メダリストで、メジャー2勝を含む通算14勝。今年は出場5試合連続優勝を成し遂げ、世界ランキング1位を突っ走る。
解説・レッスン=小井土峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。180㎝、92㎏。東北福祉大を卒業後、ドラコンの道に入り活躍。2020年PLDA世界大会で421ヤード飛ばし4位に入賞。自己ベストは443ヤード。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田辺安啓、ゲーリー小林
協力=南茂原カントリークラブ
撮影トーナメント=ニチレイレディス、ワールドレディスサロンパスカップ