トルコ国営メディア『アナドル通信社』は11日、昨年12月のトルコリーグで主審を殴打したアンカラギュジュのファルク・コカ元会長が禁錮3年7か月22日の実刑判決を受けたことを報じた。

 コカ被告は昨年12月11日に行われたリゼスポル戦(△1-1)の試合終了直後、判定に激昂した様子でピッチに乱入してハリル・ウムト・メラー主審の顔を右拳で殴っていた。同被告側の弁護士は「不当な挑発を受けて犯罪を行った」と無罪を主張していたが、現地裁判所はこの行為を「スポーツの場で公務中の人物を故意に傷つけた」とし、有罪判決を下した。さらに脅迫罪で禁錮6か月20日、「スポーツにおける暴力と不正防止に関する法律」に違反したとして禁錮5か月の判決を下したがこの2点はいずれも執行猶予がついたという。

 また、コカ被告の暴行を受けて倒れ込んだメラー主審に暴行を加えた他の2人に対しても、禁錮5年15日などの実刑判決が下されている。