CNBLUEのジョン・ヨンファが、2NE1のコンサートを観覧した感想を語った。
最近、ソウル江南(カンナム)区にあるFNCエンターテインメント社屋で、CNBLUEの10thミニアルバムの発売を記念したインタビューが行われた。
CNBLUEが韓国で3年ぶりに発売した「X」は、10枚目のミニアルバム、10倍の成長、限りない未来など、様々な意味を持っている。タイトル曲「A Sleepless Night」は「懐かしいのは君だろうか、あの時だろうか」というハ・サンウクの詩を引用し、別れた恋人の記憶が頭から離れず、繰り返される思い出と懐かしさが依然として頭に残っている状況を描いた。
ジョン・ヨンファはカムバックを控え、2NE1のデビュー15周年記念コンサートを観覧した。同時期にデビューした2NE1が10年ぶりに披露したメンバー全員揃ってのコンサートであるだけに、「鼓舞される部分もあったのではないか」と聞くと彼は、「とても面白かったです。まず、僕が一番好きだったガールズグループが2NE1だったんです。アルバムも収録曲も全部好きでした。コンサートに行ったら、なぜか涙が出たんです」と打ち明けた。
彼は「ああ、こんな感じなんだ。僕の思い出の歌を現場で聞いた時、こんな感情になるんだなと思いました。僕はいつも歌う立場なのでよく分からなかったけれど、『僕たちもこのように思い出をプレゼントできるグループなんだな』と思いました」と感動を伝えた。
それから「実はある意味、『I'm a loner』が僕たちの足を引っ張るのではないかと思う時があったんです。すごく成功したので、これを乗り越えるためにはどうすればいいのだろうかと思ったのですが、この曲も誰かにとっては昔のある時期を温かく乗り越えられるようにしてくれたものであり、僕たちがそのような歌をプレゼントできるグループであることに今になって気づきました」と打ち明けた。
彼は「このグループがまだ存在するということだけでも、終わってほしくないという気持ちになること自体が嬉しいですし、応援するようになりました。それを見ながら、僕たちCNBLUEも続けていけば、それなりにかっこいいグループになるのだろうと思うようになりました」と語った。
それと共に「『ヒット曲をもっと増やさないと』と思いました。なぜなら歌が流れると、みんな『わあ、これだ!』と反応していたんです。だからヒット曲が多くなければならないと思うようになりました」と率直に語り、笑いを誘った。
CNBLUEは2010年1月に韓国デビューを果たし、今年15年目を迎えた。デビュー当時、アイドルバンドは多くなかったが、時が流れ、CNBLUEの後を継ぐ多彩なアイドルバンドがデビューし、近年では“バンドブーム”という言葉まで聞こえてくるほど、バンド音楽に対する需要も増えた。後輩が増えたことについてプレッシャーはないかどうか尋ねるとジョン・ヨンファは、「僕たちは常にインタビューで、導いていくことができる先輩になりたいという言葉を本当にたくさん話してきました。そうなるためには僕たちがうまくやらなければなりません。だからいまだにたくさん努力しています。最近はレッスンも再び受けていて、音楽自体を楽しみながらやっています」と説明した。
彼は、「韓国のフェスティバル、公演はほぼ初めてですが、約15年間で公演数にしたら本当にたくさんやってきたと思います。1年のうち半分以上は公演をやりましたので。そのため今は証明できるような気がして、少しずつ近づいていっています。それを伝えられているようで、怖かったりすることは全くなく、今は『見せてあげる』という気持ちが強いです」と明かした。
デビュー15年目であるにもかかわらず、今も証明したいことがあるかという質問にジョン・ヨンファは、「僕たちは本当に見せてきたものがなかったんです。音楽番組の他にパフォーマンスできる場が『ユ・ヒヨルのスケッチブック』や『キム・ジョンウンのチョコレート』しかありませんでした。その時はYouTubeも今ほど一般的ではありませんでしたから。僕たちもライブが面白くて楽しいのに、実はデビュー初期は、僕たちをあまりよくない目で見る方が多い時がありました。『僕たちが海外でツアーをもっと一生懸命にやって、もっと有名になってライブを見せることができるバンドになろう、もっと有名になってさらに大きくなれば、(バンドブームを)リードすることができるだろう』と考えながら、ワールドツアーも韓国のバンドとして初めてやりました。さらなる挑戦をしようとしていましたし、帰ってきた時に僕たちが本当に見せることができる条件を作ろうと考えました」と当時の覚悟を伝えた。
続いて「今はYouTubeのように見せられる場が多くなったと思いますし、今なら見せられると思っています。もともと、番組でできることは限定的ですので。音楽番組に出演すれば、かっこよく見せなければならないので、ライブ感を見せるというよりは、かっこよく見せることだけをやってきたように思います。ですが今はそのような部分(ライブ)を見せられる時代が来たと思うので、ときめく気持ちで、新人のような心でやっています」と明かした。
ジョン・ヨンファは「よくない目で見る人が多かった」という話について、「業界からは歓迎されました。本当にたくさんのダンスグループの中で、バンドアイドルが出てきたこと自体に対して『バンドもこんなに成功することができるんだ』と言われましたが、その当時の雰囲気がそうだったように思います。ハンドシンクをするしかない状況もありましたし、僕たちもすごく幼くて、力もありませんでしたので。だからそのような非難と批判を受ける時もありました。ですが今考えてみると、『当時、自分たちがそちらの立場だったらそう思ったかもしれない』とも思います」と打ち明けた。
彼は「『僕たちが今できることはないから、少しずつ変えながら、長い目で見た時に勝利するグループになろう』と言って、じっくりと僕たちのフィルモグラフィーを確固なものにしてきました。当時は20歳や21歳で、そのような若い頃に傷ついたので、『僕たちがバンドを大衆化させよう。このようなグループも愛されるように、僕たちがもっと努力し、自費を使ってでも音楽番組でパフォーマンスをしよう』と言っていました。このように、僕たちの中には多くの動きがあったんです」と当時を振り返った。
CNBLUEは昨年のクリスマスに開催された韓国フェスティバル「SOMEDAY CHRISTMAS」のステージに立ち、注目を集めた。ジョン・ヨンファは「海外でワールドツアーをして帰ってきたら、僕たちの場所があると思っていました。海外で有名になれば、当然国内でのニーズも高まり、僕たちを必要とするだろうと思っていたのですが、海外をまわっている間、『CNBLUEは呼んでも来ないだろう』というイメージがついてしまったんです」と韓国フェスティバルへの出演が遅れた理由を打ち明けた。
彼は「当時は『MRにしてはだめなのか』という要請もすごくありました。今もまだあります。『僕たちは演奏ができなければ行きません』と言って、出演しないことが増えていって、『CNBLUEは出ない』という雰囲気ができてしまったと思います。そのため外国をまわっていたら、それで1年が過ぎていました。気がつけば年末の歌謡祭をしているし。『来年はやろう』と言って、来年が来たらまた『CNBLUEは呼んでも来ないだろう』という雰囲気で呼ばれず、僕たちはまた外国をまわって。そのようにして気がついたら軍隊にも行って、本当に長い時間がたってしまいました」とビハインドを伝えた。
ジョン・ヨンファは「僕たちの戦略が間違っていたようです。今になって感じました。ただ、確信を持てたことは、一度見せれば、絶対に好きになってもらえるということでした。ライブに対する誇りもあり、海外で多くのアーティストを見て、大きな舞台にもたくさん立ってきたので、そこから形成されたノウハウがあります。それは僕たちの長所であり、武器でした。遅れたと考えることもできますが、僕たちはより完成度が高くなった時に見せることができてよかったと思います」と明かした。
イ・ジョンシンも「デビューして6、7年の時より、今は臨機応変に対応する能力が高まりました。セッティングがあまりよくできていなくても、うまく対処する方法も知っています。“むしろ良い”という風に考えることもあります。大学の学園祭にも、たくさんは出演していませんが、『思ったより僕たちをまだ忘れずに好きな方が多いんだな』『それなりにヒット曲があるのがメリットだな』と思ったりもしました。僕たちが見せたいと思う楽しい雰囲気の音楽を聴いて、それに反応してくださる姿に、僕たちもエネルギーをもらいます。もうすぐ2025年ですが、もっと多くのライブをしながら、人々にさらにたくさん近づきたいと思います。少し前に釜山(プサン)のロックフェスティバルに行ったのですが、反応が良すぎて僕たちも感動したんです。来年はたくさんのフェスティバルに呼んでほしいです」と願いを語った。
またカン・ミンヒョクは、「バンドブームが来たとたくさん言ってくださいますし、様々なバンドが登場してきていることを考えると、音楽文化の発展が著しいと思います。多くの方たちが多様なジャンルの音楽を聴ける環境も整っていますし、バンドがライブパフォーマンスができるような環境、フェスティバルなども、デビュー当時とは本当にたくさん変わったと思います。音楽産業の成長もすごく大きいと思います。そのため、今はバンド文化やその音楽を聴いてくださる方たちが一気に集まったような感じがします」と伝えた。
彼は「僕たちは2013年、『I'm Sorry』という曲が出た時、音楽番組に自費で出演し、パフォーマンスをしました。時期尚早だったと思うのが、当時は音楽市場や文化において、それが生のパフォーマンスかどうかについては大きな関心がなかったと思います。しかし今、様々なジャンルのバンドがフェスティバルに出て人気を得るようになったのは、僕たちと共に、音楽産業がものすごく大きく成長したからだと思います」と明かした。
ハピタス
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