石破首相(自民党総裁)は10日、日本維新の会の馬場代表と首相公邸で会談し、政治改革での協議を呼びかけた。馬場氏は、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開など、先の通常国会での合意がほごにされているとして、予算案や法案の審議では協力しない方針を伝えた。
会談は約30分間行われた。首相は会談後、記者団に「維新とはそういういきさつがあるので、今日の意見、主張を受け止めて、これから対応していきたい」と述べた。
馬場氏は会談後の記者会見で、「自民との信頼関係はゼロ以下で、マイナス状態だ。一切の妥協はしない」と強調し、「(年内の)臨時国会までに(政治資金の問題が)目に見える形で決着しなければ、苦しい政権運営になる」と語った。