先の衆院選で3議席を獲得し、比例全11ブロックの総得票数の割合が、公選法の規定する2%に達し、国政政党となった日本保守党。同党の代表を務める作家・百田尚樹氏の発言がネット上で問題視されている。
「11月8日に配信されたYouTubeの生配信番組『あさ8』で、日本保守党の事務総長を務めるジャーナリスト有本香氏と百田氏が、日本の少子高齢化対策について話しました。
女性の社会進出が少子化の原因のひとつであると議論した上で、有本氏が『子供を産むっていうことには時間制限があるってことを、子供たちに教えるべきだとは思います』と語ると、百田氏は『ほんで30歳を超えたら、子宮摘出手術をすると』と提言したのです。慌てて有本氏は『やめなさい、こら』と制すると百田氏は『いやこれSFやで』とまるで“冗談”であるかのように語りました。
さらに同番組で百田氏は『女性は18歳から大学に行かさない』『25歳を越えて独身の場合は生涯結婚できない法律にする』とも提言しています。『(これが)ええ言うてるんちゃうで?』と前置きはしていたものの、まるで人権を無視したかのような“少子化対策”を語っています」(政治部記者)
これにはX上でも猛反発する声が出ている。
《女性は結婚、子供を産ませるぐらいの価値しかないですよってこと?だとしたら相当ヤバいね》
《これは例え話でも言っちゃいけないやつですね》
《どうしたらこんな女性差別発言が 出来るんでしょうね》
《産みたくても産めない方々はどうなるんでしょうかね》
《日本保守党は恐ろしい思想集団》
「議論の内容としては、過激な政策をとらない限り日本の晩婚化や少子化は止められない、という趣旨のようですが、例えとして出すにしてもあまりにズレた発想だと、ネット上では批判を浴びているようです。特攻隊をテーマにした『永遠の0』などの著作がある百田氏は、過激な発言で保守層から支持を集めてきましたが、今回の発言には“支持を撤回する”といった声も出ているようです。
これまでは、どんな発言をしたところでいち作家の言葉で済んだかも知れませんが、今回の選挙を受けて、日本保守党は、国政政党になりました。国政政党は、税金が原資である政党交付金を受け取ることができる団体です。その代表者である百田氏は公人として重大な責任を負っていることになります。果たして、“SF”という言い訳でこれほど過激な差別的発言が許されるでしょうか。明らかに一線を越えているのではないでしょうか」(政治部記者)
国会ではどのような少子化対策を訴えるつもりなのか……。