7日の東京株式市場は朝方に日経平均が大きく上昇したものの、その後は急速に軟化しマイナス圏に突っ込んだ。しかし、下値では押し目買いが活発で下げ渋り、結局小幅安で着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比99円26銭安の3万9381円41銭と3日ぶり小幅反落。プライム市場の売買高概算は27億5761万株、売買代金概算は6兆594億円。値上がり銘柄数は1267、対して値下がり銘柄数は353、変わらずは26銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに今年最大の上げ幅で史上最高値に買われたことで、朝方は広範囲に買いが先行した。日経平均株価は一時400円を超える上昇をみせたものの、買い一巡後は一転して下値を探る展開に。450円あまり下落する場面もあるなど荒れた地合いとなった。米大統領選はトランプ前大統領がハリス副大統領に圧勝した形となり、トランプトレードの再燃で前日の米株市場はリスクオンに染まったが、東京市場はこれに先立って前日に日経平均が1000円強の上昇をみせていたこともあり、目先利益確定の売りが表面化し上値を重くした。ただ、個別株の物色意欲は旺盛だった。値上がり銘柄数はプライム上場銘柄の77%を占めた。また、大手金融株が買われたこともあり、TOPIXは上昇した。売買代金も6兆円あまりに膨らんだ。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクが堅調、第一生命ホールディングス<8750.T>も大きく買われた。トヨタ自動車<7203.T>が値を上げ、川崎重工業<7012.T>が高く、日立製作所<6501.T>も上値を追った。任天堂<7974.T>もしっかり。ネットワンシステムズ<7518.T>、メイコー<6787.T>がストップ高に買われ、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579.T>、京王電鉄<9008.T>、デジタルホールディングス<2389.T>などが値を飛ばしている。
半面、売買代金トップのディスコ<6146.T>やレーザーテック<6920.T>、東京エレクトロン<8035.T>など半導体製造装置関連株が売りに押された。三菱重工業<7011.T>も冴えない。ファーストリテイリング<9983.T>が安く、ソフトバンクグループ<9984.T>も軟調、キーエンス<6861.T>も下値を試す展開に。伊藤忠商事<8001.T>が値を下げ、ニトリホールディングス<9843.T>も下落した。サンウェルズ<9229.T>が急落、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>も大きく水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS
ハピタス
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