近頃、韓国人男性と恋愛する日本人女性が急増しています。国際恋愛とはいえ日本からの距離が比較的近く、恋愛に発展するケースは珍しくありません。
幸せな様子をSNSにアップする人もいますが、中には韓国人男性との出会いに失敗する人も。

今回は、韓国滞在歴のある筆者と、現地で知り合った日本人女性の時子さん(仮名・27歳)の話をもとに、韓国人男性との出会いで気をつけるべき点をご紹介します。

◆アプリから「旅行案内してあげるよ」

「韓国人と出会いたい」「韓国語の勉強を楽しく進めたい」という人の中には、韓国人と出会えるチャットアプリを使う人がいます。正しく使えば友だちはすぐにできますし、語学力もアップしますが、「気をつけた方がいいパターンがある」と時子さんは言います。

「日本人が韓国旅行を予定している場合に、『旅行案内してあげる』と言ってくる人がいるんです。

韓国旅行初心者の人にとって、知らない土地を案内してもらえるのはありがたいですよね。中には、相手を『かわいい』『スタイルが素敵』と褒めていい気分にさせて『僕が全部おごるよ』と言って気前の良さをアピールしてくる男性もいると聞きました」

率直なコミュニケーションに慣れない日本人女性は「いい人かもしれない」「自分を大事にしてくれている」と思いがちですが、それが彼らの狙いです。

「『旅行を案内してあげるよ』と言われるがままにホテルの予約まで任せてしまい、実際に会って被害を受けた人もいましたよ。逆に『自分が日本旅行に行くから案内してほしい』というパターンもあります」

もちろん、純粋に「案内してあげたい」「日本旅行で友だちを作りたい」という人もいることはお忘れなく。会うのは日中だけにする、ほかの友だちも連れて行くなど、最低限の対策を打っておきましょう。

◆インスタのDMから「写真きれいですね!」

時子さんはインスタのDMに「これはあなたが撮った写真ですか?」とメッセージが来たことがあるそうです。

「ちょっと怖いのでしばらく無視していたんですが、面白半分で返信したところ『とてもきれいな風景ですね。これは家の近くですか?』『住所はどこですか?』と個人情報を聞いてくるようになったんです。

おかしいと感じ調べてみると『あなたが撮った写真ですか?』は、なんと国際ロマンス詐欺の常套句だったのです。ほかにも『日本語が下手なので直してほしい』『日本旅行を考えています』なども、詐欺師が使うメッセージ文だとわかりました」

最近の国際ロマンス詐欺師たちは学習を重ねているため、すぐには手の内を明かさないことも。DMで当たり障りのない友だち関係を半年から一年続けていたら、いきなり「プレゼントを送りたい」と言われお金のトラブルに発展することもあるそうです。

◆日本とはレベルが違う韓国の「詐欺写真」

「アプリで知り合った人と会ってみたら、顔が写真とまったく違って幻滅…」というケースは、もちろん日本にもあります。しかし、韓国の写真詐欺は「日本とはレベルが違う」と時子さんは言います。

「私がマッチした相手は、プロフィール写真に証明写真を使っていました。写真加工アプリのようなあからさまな加工が苦手だったから、ナチュラルな顔写真に好感を抱きました。

私好みの清潔感のある塩顔イケメンだったこともあって、デートを楽しみにしていたんです。でも、当日の待ち合わせ時間になってこちらに向かってきた男性は、塩顔でもイケメンでもない、写真とは180度違う人で驚きました…」

外見至上主義である韓国は、就職活動で使う証明写真をフォトショップでしっかり加工する文化があります。プロの手による補整なので、加工アプリのような不自然さは一切ありません。