三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員は「金価格はかなり高くなっており、いったん調整が入ってもおかしくない。ただ、地政学リスクの高まりや米利下げ機運といった状況に変化はないだけに、金価格が上がりやすい環境はなお続きそうだ」という。こうしたなか、金価格は先行き節目となる3000ドル突破も視野に入る展開が予想されている。

●銀価格も12年ぶり高値でETFなど注目

 金関連では、ETF(上場投資信託)のSPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 <1328> [東証E]、純金上場信託(現物国内保管型) <1540> [東証E]など。また、住友金属鉱山 <5713> [東証P]や「都市鉱山」絡みのDOWAホールディングス <5714> [東証P]。それに貴金属リサイクルの松田産業 <7456> [東証P]やアサカ理研 <5724> [東証S]、AREホールディングス <5857> [東証P]、商品先物の小林洋行 <8742> [東証S]や豊トラスティ証券 <8747> [東証S]、日産証券グループ <8705> [東証S]などが注目される。

 更に、足もとでは銀価格も12年ぶりの高値圏に上昇している。金と同様に、銀にも安全資産として資金が流入しているほか、電気自動車(EV)の部品などで使用されるなど工業用の需要増もあるようだ。銀ETFの純銀上場信託(現物国内保管型) <1542> [東証E]やWisdomTree 銀上場投資信託 <1673> [東証E]なども注目したい。

株探ニュース