NY株式4日(NY時間16:22)(日本時間06:22)
ダウ平均   41794.60(-257.59 -0.61%)
S&P500    5712.69(-16.11 -0.28%)
ナスダック   18179.98(-59.94 -0.33%)
CME日経平均先物 38540(大証終比:+420 +1.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。ナスダックも下げに転じた。本日は明日の米大統領選待ちの雰囲気が広がっている。米大統領選の情勢については接戦となっており、どちらが勝つかはなお未知数といったところ。

 週末の世論調査でハリス氏の優勢が示され、トランプ氏勝利の見方が若干後退している。デモイン・レジスター紙の世論調査で、トランプ氏が過去の選挙戦でいずれも勝利しているアイオワ州で、ハリス氏がリードしていることが示されたという。ウィングステートと呼ばれる激戦州でも僅差で分かれている。

 ただし、市場が比較的参照しているとされる賭け市場のPolyMarketでは、日本時間5日午前5時40分現在でトランンプ氏勝利の確率が58%、ハリス氏が42%となっている。

 市場も明日の米大統領選を受けての市場のボラティリティの高まりを警戒しているようだが、ストラテジストからは「4年に1度のイベント前後に、米株式市場は短期的なリプライスはあるものの、株価はワシントンの勢力バランスに関係なく上昇する傾向があることに留意すべき」との声も聞かれた。

 今週はFOMCの結果が現地時間7日(木)に公表される。先週の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が1.2万人増と予想外に弱い内容となったが、今回はハリケーンやボーイング<BA>のストの影響が強く反映されていた。市場もノイズと受け止めている。FRBも今回の米雇用統計を基調判断に使わないと見られており、市場では0.25%ポイントの利下げを確実視しており、0.50%ポイントの大幅利下げはないと見ている。

 先週末の引け後にダウ採用銘柄の入れ替えが発表された。エヌビディア<NVDA>が新規に採用される一方、インテル<INTC>が除外される。また、塗料、コーティング剤など化学品を手掛けるシャーウィン・ウィリアムズ<SHW>が採用され、化学品のダウ<DOW>が除外される。今週の11月8日から反映。

 金融サービスのB.ライリー<RILY>が大幅安。関連会社であるフリーダムVCM社を含むフランチャイズ・グループとその事業会社、その他の関連会社が連邦破産法第11条の適用を申請した。

 航空機リースのエア・トランスポート・サービシズ<ATSG>が大幅高。投資会社のストーンピークが買収で協議を進めていると伝わった。

 タレン・エナジー<TLN>やコンステレーション・エナジー<CEG>、ビストラ・コープ<VST>といった電力株が下落。タレンのデータセンターへの電力供給計画が米エネルギー規制当局によって却下されたことが嫌気されている。

 モバイル衛星サービスのグローバルスター<GSAT>が本日も急伸。先週末はアップル<AAPL>へのサービス提供合意で急伸していた。合意により同社は、拡張衛星サービス開始後の最初の年間売上高が今年の年率換算売上高の2倍以上になると見込んでいる。

 メディア大手のフォックス<FOXA>が決算を受け上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。政治やスポーツイベントからの恩恵を受けた。