――修羅場じゃないですか!どんな会議になったのでしょう?

白石:当然のように母からはめちゃくちゃ泣かれてめちゃくちゃ怒られて。対照的に父は一時間くらいずっと黙っていたんですよね。でも、最終的に口を開いた父が「おまえはどうしたいんだ?俺としては理解はできないけれど、応援する気持ちはある」と言ってくれたんです。

私も「頑張りたいので見守ってもらえたら嬉しいです」と本音を伝えて、そこから徐々に徐々に家族みんなが協力的になってくれました。今となっては母も、私がネットニュースに出たりすると家族のグループラインにURLを送ってくるんですよ(笑)。

――白石さんは、ご兄弟はいらっしゃるのですか?

白石:兄と妹と弟がいます。兄は結婚式にも呼んでくれたし、弟も彼女を紹介してくれたりするのですが、妹だけはずっと疎遠なんですよ。でも、近々祖母の一周忌があるので、初めてそこで妹の旦那さんにお会いできるかもしれないです。

セクシー女優と母を両立できたのは、周囲の理解があってこそ

――デビュー当時はお子さんはまだ小さかったと思うのですが、子育てでの苦労はありましたか?

白石:母をはじめとした家族がみんなで支えてくれましたし、事務所の理解もあったので、そこまで厳しいものではなかったと思います。仕事も何連勤かしたら、長めの連休をいただけたり。特に初代の担当マネージャーが、子育てありきのスケジューリングをすごく頑張ってくれたんですよ。

――今、お子さんはお幾つなのでしょうか?

白石:中学三年生です。男の子なのですが、特に反抗期もなく仲良く生活していますよ。友達を家に連れてきた時は紹介もしてくれています。

――ちなみに、白石さんのお仕事は知っているのですか?

白石:小学校5年生の時にバレました。ある日、年の離れた兄弟のいる同級生から「お前の母ちゃんの仕事、知ってるか?お前はあの仕事で生まれてきたんだぞ!」って言われたと告白してきて。でも、その時息子の方から「ママは2013年にデビューしたんだよ。逆算してみ?」って反論したらしいんですよね。

――その返しは凄いですね、息子さん。

白石:私が思っていたよりもだいぶ前から、私の仕事のことはバレてたらしいんですよ。それを知って私が「君が嫌なら辞めるよ」と言ったら、「ママがいいなら、続けていいんじゃない?」って返ってきました。

――その返し方、カッコいい!

白石:思わずキュンとしちゃいました(笑)。なんか大人というか、寛大ですよね。

◆レスの夫を後悔させるくらいスキルアップしていたい

――もしかしたら、白石さんが誠実に仕事に向き合っていることを感じ取っていたのではないでしょうか。

白石:そうなのかもしれない。境遇にも依るとは思いますが、私は同じようにお子さんがいるセクシー女優さんには「焦らないで」って伝えたいです。胸を張って仕事をしているのだと知れば……きっと子どもたちもわかってくれるはずです。

――そういえば、旦那さんはこの仕事のことは知っているのでしょうか?

白石:私は未だにバレてないと思っています(笑)。もともと夫は単身赴任でアメリカにいるんですよ。日本に帰ってくるのもお正月と誕生日くらいだから、一年に2〜3回程度。私の中では親友と結婚したような感覚がありますね。私の友達や家族にも積極的に接してくれるし、波風なく仲の良さを維持できていると思います。何より、私は夫に対してちゃんと恋愛をしていますから。

――それって結婚生活においてすごく大事なことですよね。ただ……レスではある、と。

白石:そこは……このままでいるわけにはいかないというモヤモヤはずっと抱いています。やっぱり私も一人の女なので、一番愛する人から愛されたいじゃないですか。セクシー女優の仕事を続けている理由の一つには、いずれレスを解消した時に「なんで俺は今までこの妻を抱かなかったのか」と後悔させるくらいのスキルアップをかましたい気持ちがあると思っています(笑)。