NY株式16日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   43077.70(+337.28 +0.79%)
S&P500    5842.47(+27.21 +0.47%)
ナスダック   18367.08(+51.49 +0.28%)
CME日経平均先物 39535(大証終比:+345 +0.87%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。取引開始直後は売買が交錯したものの、ダウ平均は次第に上げ幅を伸ばす展開となった。一方、前日に売りが強まっていたIT・ハイテク株の一角にも買い戻しが入り、ナスダックも下げて始まったもののプラス圏に浮上。

 前日の米株式市場は最高値更新から反落していたが、先行きへの期待感は根強い。前日はバイデン政権によるAIチップの販売制限のニュースや、オランダのASML<ASML>が失望的な決算を発表していたことから、エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>といった半導体関連を中心にIT・ハイテク株が下げを先導した。しかし、本日はエヌビディアは反発している。

 先週から大手銀の好調な決算が続いているが、本日も取引開始前にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。主力のウェルス・マネジメント部門の収入が予想を上回るなど好調な内容を報告し、本日の同銀株は上昇している。

 再度の最高値更新後の米株式市場は次の展開待ちの雰囲気も見られているが、一部からは「投資家が決算シーズンと米大統領選を乗り切ろうとするため、今後数週間は不安定な相場展開になる可能性もある」との声も聞かれる。今週発表されている決算は大手銀こそ堅調な報告が相次いでいるが、他のヘルスケアや航空などはまちまちの内容。

 FRBや金利の先行きへの見方に変化はなく、緩やかなペースでの利下げが期待されている。景気の先行きについてもソフトランディングへの期待が根強く、リセッション(景気後退)の確率は2割に満たないとの見方も多い。

 本日は主要な経済指標の発表もなく、市場は明日の小売売上高や米新規失業保険申請件数に注目している。米新規失業保険申請件数についてはハリケーン「へリーン」の影響も反映され高い数字が出た前回と同水準が見込まれている。今回もハリケーン「ミルトン」とボーイングのストライキの影響がどの程度出るか注目のようだ。一方、小売売上高については前回よりも強めの数字が見込まれている。FRBの緩やかなペースでの利下げを裏付けるような内容になるか注目される。

 モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品(FICC)のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。

 シスコシステムズ<CSCO>が上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価は62ドルに設定した。AIの推進と評価の可能性を理由に挙げ、AIが同社の売上高に貢献していること、ネットワーク関連企業との株価評価の格差を指摘している。

 ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。航空会社を圧迫した今夏の運賃値下げによる打撃から回復しつつある兆候が示された。

 特殊メモリソリューションを手掛けるペンギン・ソリューションズ<PENG>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、25年度通期のガイダンスも公表し、予想を下回る1株利益の見通しを示した。

 トラック輸送のJBハント<JBHT>が決算を受け上昇。大半の部門で売上高は減少したものの、同社最大の部門である複合一貫輸送に対する需要が季節的な活動と鉄道事業者の好調な業績に支えられ、四半期を通じて改善した。