米カリフォルニア州で今月8日深夜、走行していた車のフロントガラスを石が突き破り、運転中の25歳の女性が死亡した。女性は顔に石が当たって即死して、当局は情報提供を呼びかけるとともに、石が故意に投げられたものなのか、それとも不運な事故だったのかを捜査している。米ニュースメディア『Los Angeles Times』などが報じた。
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8日午前0時過ぎ、カリフォルニア州南部ロサンゼルス郡アンテロープ・バレーの「ハイウェイ138号線」を車で走行中だった、同郡ランカスター出身のサリーナ・ロドリゲスさん(Sarina Rodriguez、25)が亡くなった。
助手席に乗っていた婚約者のフランコ・マルチネスさん(Franko Martinez、35)は、「フロントガラスが割れる音に気づいた」と語るも、その時は何が起きたのか全く分からなかったそうで、次のように述べた。
「それはあまりにも突然のことで、音が聞こえたと同時に彼女は意識を失ってのけ反った。そこで咄嗟に車のハンドルを握ったが、すぐに車は衝突した。彼女を2度ほど揺さぶってみたが、反応はなかった。」
石は楕円形のフットボールの半分ほどの大きさで、フロントガラスを突き破り、サリーナさんの気道を圧迫し、顔に当たったという。衝撃でサリーナさんの顔は認識できないほど変わり、意識が戻ることはなく現場で死亡が確認された。また警察はその日、現場付近を捜索したものの、怪しい人物は見つからなかった。
しかし、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)は、2日前の10月6日の夜にも同じ区間(138号線)で同様の事故が2件起きていたことを明かし、「重傷者の報告はなかった」と公表した。
CHPは地元警察と協力し、石が走行中の車から投げられたものなのか、それとも現場近くにいた何者かが投げたものなのか、または道路上に落ちていた石がたまたまフロントガラスに当たったのかなどについて捜査を進めているが、サリーナさんの家族は「2日前に同様の事故が起きていたにもかかわらず、なんの警告もなかった」と憤る。
また、フランコさんも「これは事故ではない」と信じており、「あの道路には街灯などがなく暗いため、サリーナが運転する車は前照灯を上向き(ハイビーム)にして走行していた。石は運転手に向かって飛んできて、サリーナに当たり、ハンドルが効かなくなった。あれは事故ではなく、誰かが故意に石を投げたに違いない」と述べた。
サリーナさんは16人きょうだいの末っ子で美容師になることを夢見ていたそうで、叔父ドリュー・ハリティさん(Drew Harrity)は「全くクレイジーだよ。この道路には殺人者がいる。我々はそいつを見つけ出さなければならない。あの子は夢半ばにして逝ってしまったのだからね」と肩を落として語った。
なお、ロサンゼルス郡保安官事務所は今回の件後、南カリフォルニアのシエラ・ハイウェイで「石を投げた」という男を逮捕しているが、サリーナさんの事故との関連については確認されていないという。
サリーナさんの家族は現在、クラウドファンディングプラットフォーム「GoFundMe」に専用ページを開設して葬儀代などの寄付を募っており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「これは怖い。サリーナさんのために正義を!」
「夜道の走行は気をつけなければならないね。」
「反対車線を走っていたトラックから落ちた石かもしれないよ。」
「あの道路には大きな石が転がっている。あれが跳ね返ったということもあるわよね。」
「カリフォルニア州でホームレスの女が石を投げるのを見たことがある。彼女は捕まったけど、怖いわ。」
「同じ地区でそれも夜にしか起こらないなんて、やはり異常。」
「石を投げた者がいるとしたら終身刑だね。」
ちなみに2017年には米バージニア州で、高さ約9メートルの歩道橋から12歳の少年が飛び降り、下を走っていた車のドライバーが死亡した。少年が落下した衝撃で即死だったと伝えられた。
画像は『GoFundMe 「Donate to Sarina Rodriguez’s Funeral Costs」』『FOX 11 Los Angeles 「Rock thrown through car windshield kills woman on California highway」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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8日午前0時過ぎ、カリフォルニア州南部ロサンゼルス郡アンテロープ・バレーの「ハイウェイ138号線」を車で走行中だった、同郡ランカスター出身のサリーナ・ロドリゲスさん(Sarina Rodriguez、25)が亡くなった。
助手席に乗っていた婚約者のフランコ・マルチネスさん(Franko Martinez、35)は、「フロントガラスが割れる音に気づいた」と語るも、その時は何が起きたのか全く分からなかったそうで、次のように述べた。
「それはあまりにも突然のことで、音が聞こえたと同時に彼女は意識を失ってのけ反った。そこで咄嗟に車のハンドルを握ったが、すぐに車は衝突した。彼女を2度ほど揺さぶってみたが、反応はなかった。」
石は楕円形のフットボールの半分ほどの大きさで、フロントガラスを突き破り、サリーナさんの気道を圧迫し、顔に当たったという。衝撃でサリーナさんの顔は認識できないほど変わり、意識が戻ることはなく現場で死亡が確認された。また警察はその日、現場付近を捜索したものの、怪しい人物は見つからなかった。
しかし、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)は、2日前の10月6日の夜にも同じ区間(138号線)で同様の事故が2件起きていたことを明かし、「重傷者の報告はなかった」と公表した。
CHPは地元警察と協力し、石が走行中の車から投げられたものなのか、それとも現場近くにいた何者かが投げたものなのか、または道路上に落ちていた石がたまたまフロントガラスに当たったのかなどについて捜査を進めているが、サリーナさんの家族は「2日前に同様の事故が起きていたにもかかわらず、なんの警告もなかった」と憤る。
また、フランコさんも「これは事故ではない」と信じており、「あの道路には街灯などがなく暗いため、サリーナが運転する車は前照灯を上向き(ハイビーム)にして走行していた。石は運転手に向かって飛んできて、サリーナに当たり、ハンドルが効かなくなった。あれは事故ではなく、誰かが故意に石を投げたに違いない」と述べた。
サリーナさんは16人きょうだいの末っ子で美容師になることを夢見ていたそうで、叔父ドリュー・ハリティさん(Drew Harrity)は「全くクレイジーだよ。この道路には殺人者がいる。我々はそいつを見つけ出さなければならない。あの子は夢半ばにして逝ってしまったのだからね」と肩を落として語った。
なお、ロサンゼルス郡保安官事務所は今回の件後、南カリフォルニアのシエラ・ハイウェイで「石を投げた」という男を逮捕しているが、サリーナさんの事故との関連については確認されていないという。
サリーナさんの家族は現在、クラウドファンディングプラットフォーム「GoFundMe」に専用ページを開設して葬儀代などの寄付を募っており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「これは怖い。サリーナさんのために正義を!」
「夜道の走行は気をつけなければならないね。」
「反対車線を走っていたトラックから落ちた石かもしれないよ。」
「あの道路には大きな石が転がっている。あれが跳ね返ったということもあるわよね。」
「カリフォルニア州でホームレスの女が石を投げるのを見たことがある。彼女は捕まったけど、怖いわ。」
「同じ地区でそれも夜にしか起こらないなんて、やはり異常。」
「石を投げた者がいるとしたら終身刑だね。」
ちなみに2017年には米バージニア州で、高さ約9メートルの歩道橋から12歳の少年が飛び降り、下を走っていた車のドライバーが死亡した。少年が落下した衝撃で即死だったと伝えられた。
画像は『GoFundMe 「Donate to Sarina Rodriguez’s Funeral Costs」』『FOX 11 Los Angeles 「Rock thrown through car windshield kills woman on California highway」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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