スーパーバンタム級10回戦

 ボクシングの元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が13日、横浜武道館で開催されたスーパーバンタム級10回戦でサウル・サンチェス(米国)と対戦。初回TKO勝ちを収めた。開始20秒でダウンを奪取。前日計量で体重超過を犯す失態がありながら、試合では見せ場を作った。リングインタビューでは「自分には、計量なんて関係ない」と悪びれる様子もなく、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に対し「いつでも、どこでも戦う」と挑発した。

 カシメロは試合開始早々、強烈なボディーを打ち込んでサンチェスに大ダメージを与えると、約20秒でダウンを奪取した。場内は騒然。再開後も再度ダウンを奪うと、最後はレフェリーが試合をストップ。カシメロはリング上で片手腕立て伏せを見せる余裕もあった。

 カシメロは昨年10月、元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載と対戦して以来、およそ1年ぶりの実戦だった。前日計量では、1キロ超過の失態。2回目の計量でも落としきれなかった。リングインタビューでカシメロは「昨日の計量でオーバーウェイト。でも自分には、計量なんて関係ない」と豪語した。

 2020年には井上尚弥と対戦する予定だったが、コロナ禍で試合が中止に。その後に対戦は実現していないが、再三井上を挑発してきた。「ナオヤ・イノウエ、カモン!」と絶叫。「いつでも、どこでも戦う」と豪語した。

 体重超過については「5時間我慢して。その後はどうでもいい。いっぱい食べた」と悪びれる様子はなく、最後は「日本の皆さん応援よろしくお願いします」と呼びかけていた。

(THE ANSWER編集部)