7月に配信されるやいなや話題騒然となり、大ヒットを記録しているNetflixドラマ『地面師たち』。チンピラ役として出演したお笑いコンビ・マテンロウのアントニー(34)も、“どこへいっても『地面師!』と声をかけられる”と、自身のYouTubeチャンネルでその反響の大きさを明かしている。

そんなヒットの陰で、せっかくの大チャンスを逃してしまった人気芸人がいたという。映画関係者はこう語る。

「芸人であるアントニーさんのキャスティングと演技が話題になりましたが、実は同じ吉本興業所属のとろサーモン久保田かずのぶさん(45)も本作に出演する予定だったのです。

『地面師たち』のキャストは、綾野剛さんや北村一輝さんなど大根仁監督が企画段階からキャスティングした人たちと、オーディンションから選ばれた人たちがいました。そして、アントニーさんと同じく、大根監督から直々の出演指名を受けた芸人が久保田さんだったのです」

大根監督は、かなり以前から久保田の演技力に注目していた。監督が演出を担当した深夜ドラマ『アキハバラ@DEEP』(TBS系・2006年放送)では、まだ東京進出していなかった久保田を起用している。

また、お笑いコンビ・ニューヨークがXで公開しているバラエティ番組『ニューヨークジャック』(8月26日配信回)にゲスト出演した大根監督は、「アントニー以外に演技が気になる芸人はいますか?」という質問に対して「とろサーモン久保田くん」と即答し、こう語ったのだ。

「本当に気になる。その時(『アキハバラ@DEEP』)もクズっぷりはすごかったですね。(出てもらうなら)裏社会方向でしょうね。あの存在感なかなかいないじゃないですか。で、いまでもクズでしょ(笑)」

しかし、『地面師たちの』撮影当日、久保田のクズキャラは間違った方向に発揮されてしまったのだ。

「久保田さんは、新人刑事役の池田エライザさんと会話を交わす男性の役を演じる予定でした。しかし久保田さんは、きちんとセリフを覚えてこなかったようで、カメラが回るとアドリブを連発したそうです。

大根監督がNGを出して撮り直しをしたのですが、久保田さんは再びアドリブを敢行。困り果てた大根監督は、最終的に久保田さんの降板を決めたそうです」(前出・映画関係者)

そんな久保田は9月16日、自身のインスタグラムでアントニーと肩を組んだツーショットを掲載し、「言えない事が多すぎる。関係者と芸人は知ってる。情報は半グレに言えない(笑)。こいつとはブラザー」と意味深なコメントを投稿している。

話題作への出演という大チャンスを自ら台無しにしてしまった久保田。逃がした魚は大きかったか……。