現地10月10日に開催される北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3節で、サウジアラビアと対戦する日本代表の森保一監督が9日、会場となるジッダのキング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムで記者会見を行なった。

 日本の指揮官に対し、サウジアラビアの記者から「ロベルト・マンチーニ監督は勝てていない。サウジアラビアのファンは強くないと考えている。サウジは弱いと考えているか」との質問が出た。

 アジアカップではベスト16敗退に終わったサウジは、その後の北中米ワールドカップ・アジア二次予選でヨルダンに負け、最終予選の組分けではまさかのポット3に転落。日本、オーストラリアと同居する結果となった。

 その最終予選ではここまで1勝1分け。初戦で格下のインドネシアと1−1で引き分け、前節の中国戦は2−1で薄氷を踏む勝利と精彩を欠き、指揮官の解任論も浮上している。
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 森保監督は「非常に素晴らしい監督なので、間違いなくサウジアラビアのサッカーのレベルアップ、アジアのサッカーのレベルアップに貢献してくれる方だと思っています」と回答。“異例の呼びかけ”を行なった。

「結果は勝負ごとなので、うまくいかないことはありますが、ヨーロッパ(EURO2020)も制している監督ですし、力のある監督なので、皆さん全力でサポートをしていただければ」

 プレミアリーグ優勝や欧州制覇を成し遂げているイタリア人指揮官と、森保監督の知恵比べにも注目だ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)