格式高い5つ星ホテルとして知られる帝国ホテル。現在は東京、大阪、長野県の上高地で展開されており、海外のセレブも足を運ぶ老舗だ。そんななか、“あるサービス”がXを騒がせている。

発端は10月7日に、とあるユーザーが学生に向けて“ラウンジのコーヒーは2500円するけど無料でお代わり自由”と共有したこと。東京・帝国ホテルにある「ランデブーラウンジ」のものと思しきメニューと、アイスドリンクを収めた写真も添えていた。また他のユーザーとのやりとりで、“カフェオレや紅茶もお代わり自由”と伝える投稿もあった。

この投稿は現在までに3000万件以上のインプレッションを集め、様々な反響が寄せられている。

《おかわりできるの、知らなかった!》との声もあれば、なかには《数時間居て3杯も飲めば帝国ホテル でまったりできて十分安いですね》《5杯はいきたい…》《10杯飲んだら1杯250円!》と歓喜する声も。

いっぽう“ライフハック”のような捉え方に違和感を抱いた人もいたようで、厳しい声も上がっている。

《これ業務妨害でしょ》
《どうしても元を取りたいならどっかでドリンクバーでも飲んだ方が良い。わざわざ2500円払ってコーヒーガブ飲みするような人いたらビビるわ》
《ホテルラウンジでおかわり自由はよくあるけど、これはホテル側のホスピタリティであって 定額飲み放題サービスを提供しているわけではないぞ。品がない》

実際に、東京・帝国ホテルの公式サイトに掲載されている「ランデブーラウンジ」のメニューを見てみると、「ブレンドコーヒー」や「カフェ・オ・レ」、「紅茶」などがサービス料・消費税を含めて「2500円」と料金表示されている。しかし、“無料でお代わり自由”とは記載されていなかった。

そこで本誌が帝国ホテルの広報課を取材すると、9日夕方に担当者より文書で回答があった。

まず「2500円のコーヒー」がお代わり無料がどうかについて、「事実です」と認めた上で対象メニューなどについて次の説明があった。

「ブレンドコーヒー、エスプレッソ、カフェ・オ・レ、カプチーノ、紅茶類です。お代わりの上限は特に設けておりません。ご注文いただいた内容と同一のもの(ブレンドコーヒーであればブレンドコーヒー)をお代わりいただけます」

また、このサービスを提供する店舗は「(東京・帝国ホテル)1階のランデブーラウンジです」と明かし、店舗の利用条件について「ご利用者やご利用時間に特に制限はございません」との答えが返ってきた。

いっぽうXで拡散されたことを機に、何杯もお代わりをする目的で訪れる人が増える可能性も考えられる。何杯もお代わりをしようとする利用客について、また、今回こうしたポストが拡散されたことに対する見解を問うと、次の答えが――。

「本館1階に位置するホテルの顔とも言えるラウンジのため、お買い物の合間のご休憩や、お待ち合わせ、またお打ち合わせといったビジネスシーンなど、様々な用途でご利用いただくお客様に快適に過ごしていただけるよう、努めてまいります」

お代わりの上限はないとはいえ、節度をもって利用することが大切だろう。