祇園の花街に伝わる京舞や狂言、能といった京都ゆかりの伝統芸能が次々と繰り広げられるステージを、秋篠宮さまと紀子さまが楽しそうにご覧になっている。10月1日、毎秋に開催されている文化庁芸術祭が京都市で開催され、そのオープニング公演に秋篠宮ご夫妻が臨席されていた。

「2時間ほどの公演を、秋篠宮ご夫妻はじっくりと鑑賞され、さかんに拍手を送られていました。4日から5日にかけても、京都府立植物園開園100周年記念式典などに出席するため、再び京都市を訪問され、秋篠宮ご夫妻は相変わらずのご多忙ぶりです。紀子さまもいつものようなほほ笑みをたたえられ、お元気そうなご様子でした」(宮内庁関係者)

紀子さまが京都で明るく振る舞われていたのに先立つこと1週間ほど前、ネット上ではある大異変が起こっていたのだ。

「いわゆる“皇室まとめサイト”と呼ばれてきた『菊ノ紋ニュース』『皇室新聞』『菊のカーテン』などが、一斉に閉鎖されたのです。かつて『菊ノ紋ニュース』は2020年12月8日に、一時アクセスが制限されたことについて、“宮内庁の圧力が当サイトに”などと一方的に主張する投稿をした過去もあり、SNS上には“一体何があったのか”と驚く声も上がっていました」(皇室担当記者)

一連のサイトは、皇室に関する新聞やテレビ、週刊誌の報道を引用した記事を数多く配信してきた。昨今では、子さんと小室圭さんの結婚に伴う騒動に端を発し、秋篠宮家を中傷するかのような見出しや内容が増えていたと、皇室担当記者は語る。

「各サイトともに似たような記事ばかりで、秋篠宮家を誹謗するかのような内容で、明らかに“フェイクニュース”である記事も数多く配信されていたのです。

たしかに秋篠宮邸の改修費にまつわる問題や、悠仁さまのご進学方針について、適切とは言いがたいタイミングでの発表や説明不足といった点が、批判を集める背景となっていたことは事実です。

しかし、紀子さまはお誕生日に際して公表した文書ご回答で《心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります》と記され、心を痛められていたようです」

悠仁さまのお誕生日である9月6日の前後には、ご進学先について幹部による発言が相次いだ。

秋篠宮家の事務方トップである吉田尚正・皇嗣職大夫が「根拠のない情報が流れている」と発言し、9月11日には西村泰彦・宮内庁長官が「必要に応じて対応を取っていかないといけない」と、バッシングに対する立場を明らかにしたのだ。しかし、前出の宮内庁関係者はこう断言する。

「宮内庁が水面下でもサイトの閉鎖に向けて動くことは考えにくいです。そうした動きをとったなら、“言論統制だ”という批判が出ることは目に見えているからです」

一連のサイト閉鎖について、運営者やサーバー管理会社などに何らかの申し立てを行った事実があるのか、本誌が宮内庁に取材すると、次のような回答だった。

「お尋ねの『申し立て』については、これまでも含め、承知していません」

■一斉閉鎖にちらつく“公安警察の影”

今回閉鎖されたサイトの一つには、運営事務局として東京都内の住所が示されていた。枝番や部屋番号は記されていなかったが、本誌記者が調べていくと、都内の築35年のアパートに行き当たった。

空き部屋も多く、住人に聞いてもインターネットサイトを運営しているような業者がいる様子はないという。近所の人は、

「昔は骨董屋さんがありましたが……ほかに会社が入っていた様子はありませんでしたね」

と首を傾げるばかりだった。

いったいなぜ、“反皇嗣家サイト”が一斉に消えうせたのか。警視庁に詳しいジャーナリストは、“公安警察の影”を感じていると明かす。

「どうやら警視庁公安部の公安総務課が、一連のサイトをかなり以前から調査対象にしていたようなのです。公安総務課は、カルト団体やマスコミ各社、一部の政党や政治団体といった幅広い分野を、事件に至らないものでも日頃から情報を収集している部署です。

2019年4月、お茶の水女子大学附属中学校の悠仁さまのお席に刃物が置かれる事件が起きて以降、秋篠宮家に対して攻撃的な発信を繰り返していると判断したのであれば、公安総務課がマークしていても不自然ではありません。

また9月には、悠仁さまの東大ご進学に反対するオンライン署名活動について訴訟を伴う動きが始まっており、それが関連している可能性もあります。たしかに西村長官や吉田大夫は警視総監まで務めた警察庁キャリアですが、中立性を重んじる宮内庁幹部という立場で手を打つことは困難でしょう。しかし公安警察がひそかに動いていたのであれば、一斉にサイトが消えた理由としてはうなずけます」

高校3年生の秋を迎えられ、悠仁さまの大学ご受験も本格化する。皇嗣家への“誹謗”を繰り返してきたサイトが突如消えうせ、紀子さまもご心中で快哉を叫ば安堵されているのだろうか。