日本時間6日に地区シリーズ開幕
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)に開幕するパドレスとの地区シリーズから、MLB7年目で初のポストシーズンを戦う。10年7億ドル(約1014億円=当時)という巨額契約で入団し、MLB史上初の「50本塁打&50盗塁」に到達するなど期待にたがわぬ活躍ぶりは、野球には縁遠い欧州メディアも注目。オンとオフをしっかり切り替えられる振る舞いを称賛する同僚やコーチの言葉を紹介している。
昨秋に右肘を手術した影響で今季は投手を封印して臨んだ大谷。リハビリ中とはいえ打撃に陰りはなく、盗塁も大幅に増やして、最終的には54本塁打、59盗塁の「54-59」という前人未到の数字を残した。巨額契約も納得させる活躍ぶり。いよいよ、MLBで自身初のプレーオフを戦う。
そんな中、英紙「ザ・ガーディアン」は「ショウヘイ・オオタニ:ドジャースの、謙虚でごくごく普通のスーパースターは、いかにして野球界最高の舞台に辿り着いたか」との見出しで記事を掲載。野球が主要スポーツでない欧州、しかも英国の老舗高級紙が扱う話題としては珍しいが、本文では「ドジャースの7億ドルのセンセーションはMLBプレーオフのデビューに向け準備をしているが、チームメイトは彼について、その非現実的な才能とは裏腹に、驚くほど地に足の着いた選手だと語る」と記した。
今季、大谷とともにドジャースに加入したテオスカー・ヘルナンデス外野手について、本文で「言葉の壁がありながら、親しい友人関係を築いている」と記したうえで「隣に座って話をすると、楽しい男だよ。いつもたくさんジョークを言うし、とてもいいヤツ。みんな彼が大人しくて真面目な男だと思っているけど、僕は逆だと思うね。ただ、ここ(球場)に来たら集中するんだ」と大谷の人間性について語った言葉を紹介した。
また「彼はとにかく誠実。素晴らしい人物だ」と語ったディノ・エベル三塁コーチの言葉もピックアップ。「彼がクラブハウスにいる時はショウヘイだ。そこを出てフィールドに向かう時、ここから集中だ、これが僕の仕事だ、というような感じになるんだ」と、大谷の“スイッチ”が切り替わる瞬間について触れている。
欧州でも注目を集める大谷。念願のプレーオフでどんな活躍見せてくれるか。期待が高まる。
(THE ANSWER編集部)