マレーシア、ボルネオ島サラワク州ビントゥル近郊で先月18日、川で泳いでいた6歳女児がワニに水中に引きずり込まれた。事故から9日後、地元で2頭の巨大ワニが捕獲され、そのうちの1頭から人間の歯や骨が見つかった。シンガポールのニュースメディア『AsiaOne』などが伝えた。
【この記事の動画を見る】
先月18日午後6時半頃、家族と一緒にスンガイ・タタウ川(Sungai Tatau)で泳いでいた6歳のシシリア・ジュラン・インティックちゃん(Cicilia Julan Intik)が、祖父やきょうだいの目の前で水中に引きずり込まれた。
シシリアちゃんの祖父によると、攻撃は一瞬のことで為す術がなかったという。その後、午後7時21分に通報を受けた消防隊が現場に駆けつけ、家族や地元の警察官らとともにすぐさま捜索が開始された。
また、現場近辺にはワニを捕獲するための罠も仕掛けられたが、シシリアちゃんの捜索は難航し、先月25日(一部報道では26日とも)に捜索救助活動は打ち切られた。
一方、事故から9日後の先月27日、サラワク州森林コーポレーション(Sarawak Forestry Corporation、以下SFC)のワニ専門家の協力のもと、ワニの捕獲作戦が行われた。
タタウ地区警察の副本部長ジェイム・レイス氏(Jame Reis)は、同作戦の成果について次のように説明した。
「27日午前9時半頃に体重約1.2トンのワニが、午後1時20分には体重1.3トンのワニが捕獲され、岸に引き上げられました。そしてSFCのスタッフが、マレーシア王立警察と被害者の家族の立ち会いのもと、ワニの腹部にメスを入れたところ、最初のワニの胃の中から人間の歯4本、骨、そして数枚のコインが見つかったのです。」
なお、最初のワニは体長約5.2メートル、2頭目は約5.5メートルあったそうで、当局は最初のワニの胃の中から見つかった骨や歯はシシリアちゃんのものではないかと推測している。ただし、まだ確定しておらず、マレーシア化学局のラボで分析が行われているという。
解剖された2頭は、より詳しい検査のために専門家のもとに送られたそうで、今回の件には「なぜワニがいると分かっていて、子供を危険に晒すのだろう」「最初の1頭から人間の歯が見つかっているのに、2頭目も殺す必要があるの?」「6歳でワニに殺されるなんて、女児にとっては悲劇」「家族にとっては一生のトラウマ」「ワニを駆除すべきだ」といった声が寄せられた。
ちなみに、家族の目の前で子供がワニに襲われる事故は、2022年にコスタリカでも起きており、事故から約1か月後、ワニの腹部から遺体の一部が発見された。目撃者は、ワニが川の浅瀬で遊んでいた8歳の男児に噛みつき、振り回した後、小さな頭をもぎ取ったと語っていた。
画像は『AsiaOne 「6-year-old girl in Malaysia dragged away by crocodile while bathing in river」(PHOTO: Facebook)』『Haberler 「The body parts of a 6-year-old girl who had been missing for a long time in Malaysia were found in the stomachs of 2 crocodiles.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
【この記事の動画を見る】
先月18日午後6時半頃、家族と一緒にスンガイ・タタウ川(Sungai Tatau)で泳いでいた6歳のシシリア・ジュラン・インティックちゃん(Cicilia Julan Intik)が、祖父やきょうだいの目の前で水中に引きずり込まれた。
シシリアちゃんの祖父によると、攻撃は一瞬のことで為す術がなかったという。その後、午後7時21分に通報を受けた消防隊が現場に駆けつけ、家族や地元の警察官らとともにすぐさま捜索が開始された。
また、現場近辺にはワニを捕獲するための罠も仕掛けられたが、シシリアちゃんの捜索は難航し、先月25日(一部報道では26日とも)に捜索救助活動は打ち切られた。
一方、事故から9日後の先月27日、サラワク州森林コーポレーション(Sarawak Forestry Corporation、以下SFC)のワニ専門家の協力のもと、ワニの捕獲作戦が行われた。
タタウ地区警察の副本部長ジェイム・レイス氏(Jame Reis)は、同作戦の成果について次のように説明した。
「27日午前9時半頃に体重約1.2トンのワニが、午後1時20分には体重1.3トンのワニが捕獲され、岸に引き上げられました。そしてSFCのスタッフが、マレーシア王立警察と被害者の家族の立ち会いのもと、ワニの腹部にメスを入れたところ、最初のワニの胃の中から人間の歯4本、骨、そして数枚のコインが見つかったのです。」
なお、最初のワニは体長約5.2メートル、2頭目は約5.5メートルあったそうで、当局は最初のワニの胃の中から見つかった骨や歯はシシリアちゃんのものではないかと推測している。ただし、まだ確定しておらず、マレーシア化学局のラボで分析が行われているという。
解剖された2頭は、より詳しい検査のために専門家のもとに送られたそうで、今回の件には「なぜワニがいると分かっていて、子供を危険に晒すのだろう」「最初の1頭から人間の歯が見つかっているのに、2頭目も殺す必要があるの?」「6歳でワニに殺されるなんて、女児にとっては悲劇」「家族にとっては一生のトラウマ」「ワニを駆除すべきだ」といった声が寄せられた。
ちなみに、家族の目の前で子供がワニに襲われる事故は、2022年にコスタリカでも起きており、事故から約1か月後、ワニの腹部から遺体の一部が発見された。目撃者は、ワニが川の浅瀬で遊んでいた8歳の男児に噛みつき、振り回した後、小さな頭をもぎ取ったと語っていた。
画像は『AsiaOne 「6-year-old girl in Malaysia dragged away by crocodile while bathing in river」(PHOTO: Facebook)』『Haberler 「The body parts of a 6-year-old girl who had been missing for a long time in Malaysia were found in the stomachs of 2 crocodiles.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
外部リンクTechinsight
関連情報(BiZ PAGE+)