[画像] 【大原 昌人】「爆速で社長まで上り詰めた人」がやっていたこと…じつは「上司の上司」とランチをするだけ

「上司の上司」をランチに誘う……。爆速で出世したある社長が、日頃から実践していた習慣だという。「上司の上司」とのパイプを自力でつくることがビジネスパーソンにとっていかに重要か、元「楽天市場」史上最年少プロデューサーで、著書に『ハッタリの作法』がある大原昌人氏が教える。

「上司の上司」の権威をうまく利用せよ

多くの会社員にとって上司といえば直属の上司であって、そのさらに上の上司となると、雲の上とまではいかなくても「自分とは関係のない人」という認識かもしれません。

しかし会社組織では上の人ほどパワーを持っているので、前編記事で紹介したように、メールのCCに限らず、日頃から積極的に関わりを持っておいた方が何かと得をします。

「こういう企画をやりたいです」でも「給料を上げてください」でも、直属の上司では通らないことが、その上に直訴すると意外にすんなりOKしてもらえるというのはよくある話です。

特に直属の上司がパワハラ気質で困っているようなときは、「上司の上司」の権威をうまく利用するようにしてください。パワハラ上司本人を何とかしようとしてもうまくいく可能性は低いので、そのさらに上の上司にメールなどで相談するのです。

上司の上司からすると“下の者”の意見をくみあげることも重要な評価軸の1つなので、そうそうむげにはできず、何らかの対策を講じてくれるはずです。

この手のハッタリがパワハラ上司に効く

私も新人時代、配属先の部署でお局様に目をつけられ、ひどい仕事の振られ方をしたことがありました。

そこで、彼女よりさらに上のマネージャーに状況を報告したところ、2人の間でどんなやりとりが交わされたのかはわかりませんが、翌週くらいからお局様の意地悪はピタッとなくなりました。

このような告げ口を「卑怯だ」と感じる人もいるかもしれませんが、「いざとなれば、あなたより上の人のところに行きますよ」と圧力をかけた方がいい場面は多々あります。特にパワハラ系の上司に対しては、この手のハッタリが一番効きます。

パワハラ対策でなくとも、上層部と仲良くなっておいて損はありません。

私のクライアントに、大手コンサル会社の役員を経て外資系PR会社の社長に就任したAさんという人がいます。彼に「なぜそんなに爆速で出世できたのか、秘訣を教えてほしい」と尋ねたところ、「上司の上司とランチをすることだ」という答えが返ってきました。

「上司の上司」とのパイプを自力でつくる

職場に新しく人が入ってくると、多くの会社では、同僚や上司と親睦を深めるためにランチ会を開きます。ただし、そうしたランチ会に列席するのは直属の上司までであって、部門のトップなど、さらに上の上司が参加することはめったにありません。

そこでAさんは、転職や異動で新しい職場に行くたびに上司の上司の席へ行って「新しく入ったAと申します。直接仕事でご一緒することはないかもしれませんが、同じ部署で働かせていただきますのでよろしくお願いいたします」と軽く挨拶をし、「もしよろしければランチをご一緒できませんか」と自分から誘っていたそうです。

直属の上司ならともかく、上司の上司のところまで行って自力でパイプを作るなどという力業は、ふつうの人はまずやらないでしょう。でもたしかに、最初にそうやって挨拶をしておけば、少なくとも顔と名前は確実に覚えてもらえます。

Aさんはその関係性を足掛かりとして、自分の企画を通したいとき、会社に要望があるときなどは上司の上司に直接メールで打診し、次々と自分の意見を通して出世を果たしていったそうです。

人事評価で「上位5%」に入った人たちの働き方「驚きの共通点」