さすが、弱冠25歳で『NHK紅白歌合戦』の司会に抜擢された男。これが、元SMAPの中居正広の手腕なのか――。
9月22日に放送された、中居がMCを務めるトーク番組『だれかtoなかい』(フジテレビ系)では、ゲスト出演した女優の内田有紀と彼女の“パートナー”の関係性が話題になった。
「内田さんと元俳優の柏原崇さんが交際していたことは、知る人ぞ知る事実でしたが、本人から“事実婚”を認めるような言葉を番組内で引き出したのは初めてではないでしょうか。
当然ですが、このことを知らなかった多くの視聴者からは、内田さんの“パートナー”公表に驚きの声が聞かれ、放送中からXでは彼女の名前がトレンド入りする事態になっていました」(芸能記者)
また『だれかtoなかい』の9月8日放送回では、脚本家の三谷幸喜氏がゲスト出演した際に、直前に再放送された三谷氏の脚本ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)で「SMAP」の5人が映っていたはずの箇所が“黒塗り”されて、騒動になった件を直球質問。
中居がまず黒塗り騒動について「なんか……すみません」と謝罪すると、三谷氏は「その話をするの?」と困惑。「僕は謝らないですよ」と返答したのだった。
「ダウンタウンの松本人志さんと2人で、前身番組『まつもtoなかい』は2023年4月にスタートしましたが、その初回ではまだテレビ出演が少なかった元SMAPの香取慎吾さんをゲストに呼んで、解散後の関係性を赤裸々に語りました。
また、2024年3月には、当時はまだ嵐から一人だけ独立した状態だった二宮和也さんをゲストMCに、KinKi Kidsの堂本光一さん、SexyZone(現・timelesz)の佐藤勝利さんをゲストに呼んで、バラバラになっていく旧ジャニーズ事務所所属タレントのことを話し合っていました。
正直、まだまだどの媒体やテレビ番組もセンシティブに扱いそうな問題ですが、中居さんはさらっと触れており、まさに“タブーなし”の大御所感がありましたね」(同前)
中居といえば、2020年3月末でジャニーズ事務所からの退社と独立を発表。その後も、変わらずレギュラー番組・冠番組などへの出演を続けていた。
しかし、2022年夏ごろから体調を崩し、2022年末から1カ月以上も“完全休養”も経験した。独立から4年半、復帰からも1年半という現在の中居だが、これからますます“重宝”されていきそうだ。
「10月からは新番組の『THE MC3』(TBS系)へのレギュラー出演も始まります。この番組は中居さん、ヒロミさん、東野幸治さんという3人のMCによるバラエティ番組。これで、中居さんは週7日のうち4日で、MC番組が放送されるなど、タレントとしては完全復活を遂げた印象です」(スポーツ紙記者)
元SMAPでいえば、前述の香取と稲垣吾郎、草磲剛の3人は長らく、地上波テレビ番組にほとんど出ることがない状態だったのは、周知の事実だ。
その一方で、露出が減ることもなく、MCとして、タブーに近いトークにも斬り込んでいく中居。その“無敵ぶり”について、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう解説する。
「独立してフリーになったことは大きい。中居さんのどこかに『自分が責任をとればいい』という考えがあるようです。
そして、あの『SMAP解散騒動』を経験したためか、“ギリギリ”の空気を読む力が高く、『だれかtoなかい』でゲストとの押しと引き、ユーモアと真剣の配分がうまく、その絶妙なタイミングの“フリ”もおおいに見せています。
これまでのゲストの面々を見ると、プライベートについて話すなら『中居さんの番組で』というタレントもいるように思えますね。今後も彼の番組から“爆弾発言”が飛び出しそうです」
ただ一つだけ“タブー”があるとすれば……。
「木村拓哉さんとの共演でしょう。2024年2月には『NEWSポストセブン』で、中居さんが香取さんが出演した『まつもtoなかい』のなかで、木村さんについて言及したものの、すべてカットされたと報じています。
また『古畑任三郎』でも、SMAPの5人での写真だけが“黒塗り”にされたものの、木村さんが単独で犯人役を演じた回の写真はそのままだったのです。
つまり、まだまだ中居さんたちと木村さんの共演を嫌がっている人が、テレビ業界内にいると推測できるんです」(前出・芸能記者)
残る“壁”だけは分厚いのか――。