[画像] 阪神・ビーズリー 中継ぎでフル稼働 岡田監督「2イニング、3イニング」DeNA2連戦“切り札”

 逆転優勝へ勝つしかない。阪神のジェレミー・ビーズリー投手(28)が20日からのDeNAとの2連戦(横浜)でブルペン待機することが19日、決まった。甲子園で行われた投手指名練習に「必勝」と書かれたはちまきを締めて参加。連勝街道へ助っ人右腕がフル稼働で貢献する。

 仲間、そして虎党の思いは助っ人の額に書かれていた。「必勝」のはちまきを締めてグラウンドに登場したビーズリー。「今、完璧なタイミング」。逆転優勝へ、泣いても笑っても残り9試合となり、チームを鼓舞した。

 チームは5連勝中で、首位・巨人に必死に食らいついている。負けられない戦いが続くからこそ、先発陣のモチベーションを高めた。投手指名練習には西勇、青柳、大竹、高橋、才木、村上が参加。「残りの9試合をどうやってチームで全部勝っていくのか、というのが大切だと思うので。それに向けて気合を入れた」と奮起を促した。

 9戦全勝へ、まずは20日からのDeNAとの2連戦だ。この日、岡田監督は「ビーズリーは中に入れようかなと思って」とブルペン待機を明言した。今季は先発ローテーションの一角としてここまで8勝2敗、防御率1・72でチームを支えている。その中で対右打者の被打率・101を誇り、牧、オースティン、宮崎ら右の強打者がそろうDeNA打線に有効と考えられ、配置転換となった。

 昨季は救援として12試合に登板した経験もあり、問題はない。指揮官は「(先発ローテは)一番不規則でいったけど、ちゃんとみんなええピッチングしたもんな」と右腕の対応、準備能力の高さを評価。また、今後の起用については「2イニング、3イニングいけるからな全然。本人も分かってる」とフル稼働してもらう考えだ。

 球団史上初の連覇を成し遂げるためのラストスパート。150キロ超の直球、大きく曲がるスライダーを駆使する剛腕がブルペン待機すれば、相手にとっても脅威になることは間違いない。「何にしろ、本当にチームを支えるだけなので。自分のできることをしっかりやりたい」とビーズリー。託された仕事に徹し、仲間と歓喜の瞬間を迎える。