[画像] 【セントライト記念】アーバンシック反応抜群 ラスト余裕の手応えで最先着 ひと夏越して大きく成長

 「セントライト記念・G2」(16日、中山)

 反撃の秋へ。ダービー11着以来となるアーバンシックが12日、美浦Wで最終追い切り。3頭併せで最先着を果たし、上々の仕上がりをアピールした。春は気性面の幼さを抱えつつも京成杯2着、皐月賞4着とポテンシャルの高さを示した。注目の秋初戦。重賞初Vを飾り、成長の跡を示したい。

 我の強い面があり、春は乗り手を固定せざるを得なかったアーバンシックが、ひと夏を越して大きく成長。注目の最終リハは、放牧明けから調教をつけている石神深(レースはルメール)が手綱を託された。

 ザロック(3歳1勝クラス)、チートメジャー(2歳未勝利)に続いて美浦Wへ。春と同じく、馬場入りの際にややごねるところはあったが、武井師は「あれぐらいは許容範囲」と不安なしを強調。想定以上に追走する形になったものの、アッという間に前との差を詰め、直線は父譲りの派手なアクションでグンと加速。ラストは余裕の手応えで最先着を果たした。

 6F83秒4−37秒6−11秒2に、2週連続で騎乗した石神深は「先週にビシッとやった効果か、直線の反応は良かった。抜け出してからもハミを抜くことなく、ちゃんと走っていた」と好感触を伝える。指揮官も「きょうはハロー(馬場清掃)明けだったので時計は出ましたが、無理はさせていませんからね。正直、これぐらいの時計は簡単に出る馬なので」と内容に合格点を与えた。

 ダービー(4番人気=11着)でも有力候補に挙げられたポテンシャルの高さに、障害の名手・石神深が賛辞を重ねる。「ストライドが大きくて、すごくいい馬。雰囲気がありますね。こっち(障害戦)に来ても楽しめそうな馬です(笑)」。察するに、秘めたるスタミナは相当なモノ。レースでの操縦性は課題となるが、春からの成長の跡を示して存在感をアピールしたい。