中国は積極的にサッカーを強化してきたはずなのに、なぜ弱いままなのか。今月よりスタートした2026ワールドカップ・アジア最終予選にて、中国はグループステージ初戦で日本代表に0-7で敗れた。
計画は途中で頓挫したものの、2010年代は外国人助っ人が大量に参入したことで中国スーパーリーグも盛り上がりを見せた。クラブレベルではアジア・チャンピオンズリーグでも印象的な結果を残していたが、代表チームの苦戦は続いている。
英『Daily Mail』も日本戦の結果を取り上げているが、同メディアは中国が今夏のパリ五輪で40もの金メダルを獲得したことに触れている。メダル総獲得数ではアメリカに敗れたが、金メダル40はアメリカと並んで大会トップだった。日本は20の金メダルを獲得したが、それでも中国とは丁度2倍の差がついている。
五輪のメダル数だけを見れば、中国はスポーツ大国に思える。しかしサッカーだけは思うような結果が出ず、2002年の日韓大会を最後にワールドカップ出場からも遠ざかっている。
中国の作家タン・インホン氏は日本戦の大敗を受け、「中国の人々はこのスポーツに期待をすべきではないし、政府もサッカーに特別な配慮をすべきではない」とコメントしている。
2026年大会よりワールドカップは出場国が48に増加し、それに伴ってアジア枠も8.5に増加している。しかし、同メディアはそれでも中国がワールドカップ出場権を掴むのは困難かもしれないと見ている。今年冬のアジアカップでも印象的だったように、ヨルダンやイラクといった中東勢が力をつけている。可能性が高いとすれば、中東勢の方だろうか。
中国もまだ諦めるには早すぎるが、日本戦の大敗で気持ちが折れたところはあるかもしれない。10日にはサウジアラビア代表、その次は10月10日にオーストラリア代表との対戦が予定されていて、いずれもアジアのワールドカップ常連国だ。全て敗れての3連敗スタートもありそうで、そこからの挽回は簡単ではないだろう。
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