インドネシア、スマトラ島のゴム農園で先月下旬、一人で作業中だった57歳の女性が体長4.8メートル超(16フィート)のヘビに襲われて死亡した。インドネシアでは最近、女性がヘビに襲われる事故が相次いでおり、人々を震え上がらせている。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
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スマトラ島ジャンビ州ムアロ・ジャンビ・リージェンシーのゴム農園で先月27日、ゴムの樹液を採取していたハプサさん(Hapsah、57)がニシキヘビに襲われて死亡した。
ハプサさんはその日、午後になっても帰宅せず、同じ農園で働くハプサさんの夫エム・サフリさん(M Safri、66)が捜しに出かけたところ、草の中からカサカサという音が聞こえてきた。そして音の方向に近づいたエムさんは、巨大なニシキヘビが愛する妻の体に巻き付いているのを発見してショックを受けた。
地元のスンガイ・ゼラム(Sungai Gelam)警察署長のイプトゥ・ウサハ・サイトプ氏(Iptu Usaha Sitepu)によると、ヘビに体を締め付けられたハプサさんはすでに息絶えており、個体は遺体を頭から呑み込むところだったという。
イプトゥ氏は、当時の状況について「エムさんは妻が死んでしまったことを悟りました。そこで尻尾を引っ張り、ヘビが遺体を離すまで叩くことしかできなかったのです」と明かした。
また、夫妻が住む村の村長であるアムディさん(Amdi)は、「ハプサさんはヘビに丸呑みにされるところでしたが、ヘビはエムさんに叩かれたことで遺体を離したのです。ただその時には、すでに遺体の半分が呑み込まれていたようです」と語った。
なお、遺体を離したヘビはその場から逃げ出したそうで、エムさんは急いで村に戻り、村人たちに「遺体を回収したい」と協力を求めた。
こうして現場には怒った村人たちが多数集結し、木の根元近くの穴の中にいたヘビを発見し、引っ張り出して叩き殺した。ヘビは体長4.8メートル超と巨大で、死骸は村人たちに見せるため運び出された。
一方で突然、妻の葬儀の準備に追われることになったエムさんは、「あの日、私は農園から早く帰宅したのです。でも、妻がこのような形で襲われることが分かっていたなら、彼女を守るために一緒にいたでしょうね」と述べ、肩を落とした。
ちなみにインドネシアのニュースメディア『detikcom』では、「夫が樹液の採取中、離れた場所で同じ作業をしていた妻の悲鳴を聞いて駆けつけた」と報じていた。いずれにしてもインドネシアでは最近、女性が一人でいるところをヘビに襲われるケースが多発しており、今回のニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「村人はパートナーと2人1組になるバディーシステムを導入すべき。」
「ヘビの生息地を農園にした人間に責任がある。ヘビも生きていかなければならないからね。」
「ヘビはお腹が空いていたのだろう。かわいそうに。」
「ヘビを殺す必要はないだろう。」
「悲惨な事故。早急な対策が必要だよ。」
画像は『Linda Ikeji’s Blog 「Mob carries out revenge after a 16-foot python crushed grandmother to death」』『TMZ 「16-Foot Python Crushes Grandmother to Death ...Local Mob Avenges Her!!!」(Asia Pacific Press)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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