今後の米国株投資を考えるにあたって、米国景気やFRBの金融政策、11月の大統領選挙など、現時点では不透明な要素が多い。エヌビディア神話が終焉したとは思わないが、なんでもかんでもハイテク株を買っていればいい状況ではなくなったことも確かだ。だからこそ、このようなプロが運用するユニークなファンドの組み入れ銘柄を見て、銘柄探しの参考にすることは、多くの個人投資家にとっても非常に有効な手段ではないだろうか。これが、私がカンニング戦略を勧める大きな理由なのだ。

【著者】
大山季之(おおやま・のりゆき)
松井証券マーケットアナリスト 

1994年慶應義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社。2001年ゴールドマン・サックス証券、10年バークレイズ証券、12年から金融コンサルを経て現職に至る。これまで、機関投資家向け株式営業を中心に、上場企業へのファイナンス提案、自社株買い、金融商品組成などに関わる。現在は松井証券のマーケットアナリストとして、米国のマクロ経済分析や企業、セクターの分析等を行う。

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