サンリオが展開するキャラクターグッズやライセンス事業もこの特徴を持っており、キャラクター商品は、消費者にとって日常生活の癒しや楽しみを提供する存在として、景気の良し悪しに関わらず支持を集め続けています。

 こうした要因から、ファンの心を鷲掴みし続ける限り、サンリオの株式は安定的かつ成長が期待できるため、投資対象としても検討の余地があり、魅力的だと判断できると思います。なにより景気の変動に強く、消費者心理に深く根ざしたビジネスモデルを持つサンリオは、長期的な投資先として注目に値する企業だと筆者は考えます。

 日常生活の中でいかにユーザーの「サンリオ時間」を増やせるのか、サンリオの今後の動向に注目しつつ、さらなるグローバルカンパニーへと成長することが期待されます。

<TEXT/鈴木林太郎>

【鈴木林太郎】
金融ライター、個人投資家。資産運用とアーティスト作品の収集がライフワーク。どちらも長期投資を前提に、成長していく過程を眺めるのがモットー。 米国株投資がメインなので、主に米国経済や米国企業の最新情報のお届けを心掛けています。Webメディアを中心に米国株にまつわる記事の執筆多数
X(旧ツイッター):@usjp_economist